シラバス情報

授業科目名
日本語史
開講年次
2年
開講年度学期
2023年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
J-JLG-202L
担当教員名
藤本 真理子
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校・高等学校 国語)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・国語学(音声言語及び文章表現に関するものを含む。)
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
日本語学講義Ⅲ
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
日本語の変化・変遷における顕著な事象に関して,上代から近現代までの具体的な文献資料を通して,基本的な知識を身につける。

(受講生の到達目標)
到達目標1; 各時代の文献資料について,日本語学的な観点から,資料性や特徴を説明することができる。
到達目標2; 日本語の変遷にかかわる基本的な事象について,例示しながら説明することができる。
到達目標3; 文献資料の時代や特性をふまえたうえで,資料と資料,資料から読み取れる事象とを結びつけて,日本語の変化・変遷について,記述することができる。
【授業の概要】
 日本語の変遷とその変化の背景を学ぶことによって,日本語の性質についての理解を深める。
 日本語の音韻,文字・表記,語彙,文体など,各ジャンルの歴史的な変遷について概説する。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回 講義;導入,授業の目的・到達目標・各回授業の内容と方法
第2回 講義;日本語の系統と起源
第3回 講義;日本語の時代区分と文献資料
第4回 講義;上代のことば(1)
第5回 講義;上代のことば(2)—万葉仮名・音韻について—
第6回 講義;平安時代のことば(1)
第7回 講義;平安時代のことば(2)—文字・表記について—
第8回 講義;中世のことば
第9回 講義,中間試験;近世から近代のことば,第4〜9回までのふり返り
第10回 講義;語彙の変化について
第11回 講義;音声・音韻,表記の変化について
第12回 講義;形態論について—活用の変化ほか—
第13回 講義;統語論について—係り結びほか—
第14回 講義;言語変化について
第15回 講義;まとめ

(授業の方法)
オンライン・対面いずれの場合でも、MS-Teamsを活用する。オンライン実施の場合は、ポータルで課題送受信や資料配信を行い、MS-Teamsを用いて同時双方向型、または課題配信型授業を行う。
第1回〜第9回は,日本の歴史をふりかえりながら文献資料の位置づけを確認する。また各時代における日本語史のトピックについて講義を実施する。加えて,第9回には,前の回までの内容の確認テストを中間試験として実施する。第10回〜第15回は,言語学的観点から,日本語の時代や文献資料の特徴をつかむことをねらいとして講義を実施する。各回では,授業後にポータルサイトまたはコメントカードを用いた授業内容への質問・コメントの提出を求める。これは,日本語の変遷についての理解度を確認し,身近な事柄と関連付けて考えられているかを観察するためのものである。
テキスト・参考書
プリントを配布する。参考書は随時,紹介する。
授業時間外の学修
(事前学習)
毎時,前回までの授業内容を復習する。(各0.5時間)
(事後学習)
毎時,授業日に授業コメントをポータルで提出する。(200字程度で講義内容に関するコメント)
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
各回授業への取り組みやコメントカード(30%)
中間と期末の筆記試験(70%)

(成績評価の基準)
到達目標1;中間試験の評価基準とする。
到達目標2;コメントカードと期末試験の評価基準とする。
到達目標3;コメントカードと期末試験の評価基準とする。
備  考
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容