教員名 : 藤川 功和
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授業科目名
日本文学講義1(上代〜中世)
開講年次
3年
開講年度学期
2023年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
J-JLT-331L
担当教員名
藤川 功和
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校・高等学校 国語) 施行規則に定める科目区分又は事項等・・・国文学(国文学史を含む。) この授業の基礎となる科目
日本文学講読3(中世)
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
上代から中世にかけて、男性・女性それぞれが著した日記と日記文学の内容とその特質に関する基本的な知識を身に付け、本文の読解技術を習得した上で、受講者自ら「文学」概念を再定義することを目的とする。 (受講生の到達目標) 到達目標1; 上代から中世にかけての日記及び日記文学作品に関する基礎知識を身に付けることができる。 到達目標2; 上記基礎知識を踏まえて、各日記及び日記文学作品を読み解きながら、その特質を述べることができる。 到達目標3; 個別に読み解いた日記及び日記文学作品に関する基礎知識をもとに、「文学とはなにか」という問題について、受講者自ら再定義することができる。 【授業の概要】
一、二週単位で、上代から中世にかけての日記及び日記文学作品を取り上げる。作品に関する基本情報を共有し、提示する本文の読解やミニ課題を通して、作品分析の方法を身につける。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第 1回 講義:授業の目的・到達⽬標・授業の進め方について授業概要 第 2回 講義:記録と日記①(記録から日記へと至る過程を学ぶ) 第 3回 講義:記録と日記②(天皇によって記された上代の日記を読み、その特質について学ぶ) 第 4回 講義:『土佐日記』のミカタ①(『土佐日記』を貫之自筆本系統の本文をもとに読み、その特質を学ぶ) 第 5回 講義:『土佐日記』のミカタ②(『土佐日記』中に記された和歌に注目し、『土佐日記』の構造について学ぶ) 第 6回 講義:『蜻蛉日記』を読む①(『蜻蛉日記』の冒頭部を精読し、語りの方法について学ぶ) 第 7回 講義:『蜻蛉日記』を読む②(『蜻蛉日記』の和歌に注目し、作品の構造と成立の背景について学ぶ) 第 8回 講義:『更級日記』と菅原孝標女① (定家自筆本とその奥書を起点に、『更級日記』と作者と目される菅原孝標女に関する基礎知識を身に付ける) 第 9回 講義:『更級日記』と菅原孝標女②(『更級日記』を通読し、語りの構造と作品の特質について学ぶ) 第10回 講義:『讃岐典侍日記』を読む(『讃岐典侍日記』を通読し、記述内容の特質と作品の主題について学ぶ) 第11回 講義:源通親とその日記(源通親の著した二つの仮名日記の通読を起点に、日記の政治的機能について学ぶ) 第12回 講義:藤原定家のその日記(藤原定家によって記された漢文体の日記における文学的要素について学ぶ) 第13回 講義:『建礼門院右京大夫集』を読む(作品の通読を起点に私家集における日記文学的要素について学ぶ) 第14回 講義:『たけむきが記』を読む(作品を通読し、「女流日記文学の掉尾」的特質について、その内実を学ぶ) 第15回 講義:まとめ これまで扱った作品を振り返りながら、上代から中世にかけての日記と日記文学の変遷に関するアウトラインを整理する (授業の方法)第2回〜第14回は講義で扱う作品の特質や主題に関わる設問を事前に発出し、寄せられた回答も適宜援用しながら授業を進行する。適宜作品理解に関わるポイントを設問形式で問い、寄せられた回答を共有しながら授業を進行する。 テキスト・参考書
(テキスト)適宜資料を配信もしくは配布する。
(参考文献)適宜授業で紹介する。 授業時間外の学修
(事前学修)
オンラインで発出する翌週取り扱う作品の主題や特質に関わる設問について、期日までに回答を送る。 (事後学修) 授業の最後に発出する講義内容に関わる設問について、期日までに回答を送る。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
事前課題への取り組み(20%) 事後課題への取り組み(30%)、試験(50%) (成績評価の基準) 到達目標1:事前に発出した設問への回答がなされている。 到達目標2:講義終了後に発出した設問への回答がなされている。 到達目標3:授業で得た知識に基づいて、日記及び日記文学作品の精緻な分析と「文学」の再定義が出来る。 備 考
課題の提出は、原則としてMS-teamsもしくはformsで行います。
文書作成ソフト、MS-teamsがインストールされた大学ネットワークに接続可能なパソコン及びスマートフォンを用意してください。 担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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