教員名 : 深谷 訓子
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授業科目名
芸術文化論
開講年次
2年
開講年度学期
2023年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
J-IC-201L/A-IC-201L
担当教員名
深谷 訓子
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
西洋美術史1・2
次に履修が望まれる科目
比較芸術論ほか
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
レンブラントという一作家の生涯と芸術を深く知ること、さらに他作家との比較を行うことを通じて、芸術作品の成立や受容に関する理解を深めてもらうこと。造形芸術作品の特徴を言語化する能力を高めること。 (受講生の到達目標) 到達目標1:レンブラントと比較対象となる作家たちの作品の特徴の差を、自分の言葉で説明できるようになる。 到達目標2:時代背景と芸術制作の関連性について、具体的な事例を挙げて論じることができるようになる。 到達目標3:造形芸術作品の特質を、「記述」という手続きを通して言語化する能力を高める。 【授業の概要】
テーマ:レンブラント研究
通史としての基本的な知識を身につける西洋美術史1・2の次に位置づけられ、さらに進んだ専門性と応用的な考察を含んだ科目です。芸術文化を対象とする特定のトピックを設定し、より深くその問題について掘り下げていきます。美術が話題の中心にはなりますが、文学、演劇など隣接する芸術領域との関連性も踏まえながら授業を進めます。 今年度は、17世紀オランダを代表する画家のひとりであるレンブラントを取り上げて、その芸術を技法、画題、社会的背景などから詳細に考察していきます。他作家との比較を取り入れることで、オランダ17世紀に留まらず、広くイタリア・ルネサンスから19世紀フランスのレアリスムに至るまでの作品も紹介します。 【授業計画と授業の方法】
授業計画
第1回 イントロダクション 17世紀オランダの市民社会が生まれた背景 (講義形式) 第2回 レンブラントの人生 概要(講義形式) 第3回 ラストマンとレンブラント 師弟関係から見えるもの(講義形式) 第4回 カラヴァッジョとレンブラント 間接的な影響(講義形式) 第5回 リーフェンスとレンブラント 切磋琢磨しあう友人関係(講義形式) 第6回 フランス・ハルスとレンブラント 肖像画と筆触(講義形式) 第7回 イタリア・ルネサンスとレンブラント(1) 理想との対峙(講義形式) 第8回 イタリア・ルネサンスとレンブラント(2) 異なる価値観(講義形式) 第9回 版画家としてのレンブラント(1)エッチング制作と主題(講義形式) 第10回 版画家としてのレンブラント(2)マーケットとの関係(講義形式) 第11回 ヘリット・ダウとレンブラント 弟子との関係(1)(講義形式) 第12回 ボル、フリンクとレンブラント 弟子との関係(2)(講義形式) 第13回 17世紀オランダ社会におけるレンブラント(講義形式) 第14回 19世紀レアリスムの作家たちとレンブラント(講義形式) 第15回 総括 レンブラントの美術史的位置づけと意義(講義形式) 【授業の方法】 作品画像等をパワーポイントで映写しながら、配付するプリントに沿って内容を講じていきます。回によっては、財産目録や伝記などの資料を配付し、一緒に目を通しながら説明を行います。 テキスト・参考書
教材は全てオンラインで提供します。
授業時間外の学修
事前学修:西洋美術史の全般的な通史の把握(随時確認・授業内容の深い理解のための前提条件)
事前学修:オランダ17世紀美術、もしくはイタリア・ルネサンスに関する読書を通じた周辺の関連情報の摂取 事後学修:授業内で取り上げた作品、もしくは関連作品の主体的な鑑賞、分析、記述 事後学修:授業内で取り上げた主題に関する周辺知識の習得、同主題作品などの検索と鑑賞を通じた比較 成績評価の方法と基準
【成績評価の方法】
授業ごとの小課題(60%)と最終レポート(40%) 【成績評価の基準】 ・到達目標1:レンブラントと比較対象となる作家たちの作品の特徴の差などを、自分の言葉で説明できているか。 ・到達目標2:時代背景と芸術制作の関連性について、具体的な事例を挙げて論じることができるか。 ・到達目標3:造形芸術作品の特質を、的確に記述できるかどうか。 備 考
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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