管理会計論

3年

2023年度前期

2単位

E-MN-307L

吉田　政之

単独

教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目（高等学校　商業）
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・商業の関係科目

原価計算論、財務会計論

経営分析論

授業の目的：管理会計の基本的な考え方、手法等を学び、経営において管理会計がどのように役立てられているのかを身につけることを目的とする。
受講生の到達目標：
1. 管理会計の考え方・意義・計算手法を説明できる
2. 管理会計がどのように経営に役立つのかを説明できる

会計は企業外部の利害関係者に経営活動の成果を伝達する財務会計と、企業内部の利害関係者に情報を提供する管理会計に分けることができる。本講義では管理会計の基本的な考え方やその意義や計算手法を習得し、管理会計が経営に及ぼす影響について説明できるようになることを目標とする。講義中にはFormsなどを用いてアンケートやクイズを実施し、回答の共有、フィードバックを行う。

1. イントロダクション「講義」
講義の全体像を示す。
2. CVP分析の基礎「講義」
原価の概念やCVP分析について学習する。
3. CVP分析の応用「講義」
複数製品があるときの分析や感度分析といったCVP分析の応用を学習する。
4. コスト構造「講義」
コスト構造とリスクの関係性やコストを固定費と変動費に分解する方法などを学習する。
5. 増分分析「講義」
外注と内製の意思決定の際のコスト情報の活用方法について学習する。
6. 割引現在価値「講義」
金銭の時間価値について学習する。
7. 投資の経済性評価「講義」
投資の意思決定の評価方法を学習する。
8. 権限委譲「講義」
集権化組織と分権化組織の違いや権限委譲の役割などについて学習する。
9. 予算編成「講義」
予算の編成プロセスについて学習する。
10. 予算管理「講義」
予算管理における問題点を中心に学習する。
11. 報酬「講義」
業績連動報酬などの報酬の設計について学習する。
12. 業績評価「講義」
個人の業績評価の意義や種類について学習する。
13. 責任センター「講義」
責任センターの概念や事業部の業績評価について学習する。
14. 振替価格「講義」
振替価格の設定方法などについて学習する。
15. ラップアップ「講義」
講義全体を総括する。

15回全てでスライドを投影して講義する。適宜板書も行う。

教科書の指定はない。
プレゼンテーションスライドを用いて講義を行う。
参考書は次の通り。
谷武幸. 2013. 『エッセンシャル管理会計』第3版.中央経済社.
小林啓孝・伊藤嘉博・清水孝・長谷川惠一. 2017.『スタンダード管理会計』第2版. 東洋経済新報社.

スライドと各自がとったノートを読み返し、講義内容について復習する。

平時のレポート (50%) と期末試験 (50%) で評価する。
基準は到達目標に則る。

進捗や理解度に応じて講義内容を変更する可能性がある。

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