シラバス情報

授業科目名
貨幣経済学
開講年次
3年
開講年度学期
2023年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-EC-304L
担当教員名
河野 洋
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
ミクロ経済学1・2、マクロ経済学1・2
次に履修が望まれる科目
国際金融論 
【授業の目的と到達目標】

(授業の目的)
貨幣の本質的な機能を理論的に考察できるようになる。
経済全体の貨幣量をコントロールする際の基本原理やコントロールのメカニズムを理解できるようになる。
貨幣創造の主体が銀行であることの危険性を、銀行取付けの視点から説明できるようになる。

(受講生の到達目標)
到達目標1:物々交換経済の問題点と貨幣経済への移行の必然性を説明できる。
到達目標2:貨幣の歴史について理解して説明できる。
到達目標3:貨幣発行益を理論的に説明でき、その生成の原因を説明できる。
到達目標4:フィッシャー方程式と最適貨幣成長率の関係性について説明できる。

【授業の概要】
貨幣が存在することによって経済社会がいかに豊かになるかについて、物々交換経済、貨幣が持つ各種の機能を考察しながら授業を進める。また貨幣がもたらす各種の弊害についても、歴史的・理論的視点から考察していく。
【授業計画と授業の方法】
第1回  貨幣のない世界(物々交換)
第2回  貨幣の交換仲介機能
第3回  貨幣の価値尺度機能
第4回  貨幣の価値保蔵機能
第5回  貨幣の歴史を学ぶ
第6回  貨幣発行益の発生理由と理論的理解
第7回  ハイパーインフレーションの問題点
第8回  最適貨幣増加率(何をもって最適と考えるか?)
第9回  最適貨幣増加率(発生し得る病理的世界を考える)
第10回 貨幣創造と銀行活動 
第11回 信用乗数と貨幣量のコントロール
第12回 貨幣供給の独占問題  
第13回 銀行取付けモデル(基本モデルの紹介)
第14回 銀行取付けモデル(計画当局の政策について) 
第15回 銀行取付けモデル(Bank Runの発生)

(授業の方法)
授業は15回全て、パワーポイント等で作成されたスライドを用いて教員が講義する形で行います。グラフを用いた解説や計算問題の解説などは、板書します。講義資料は事前にkyouzaiフォルダなどで配布しますので、テキストと合わせて事前学修に役立ててください。

テキスト・参考書
無し。資料を配布します。
授業時間外の学修
(事前学修)
配布資料の該当箇所を読むことにより予習を行ってください。
(事後学修)
配布資料を再読してください。理解できないところをそのままにしないで、積極的に質問してください。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
期末試験(100%)

(成績評価の基準)
到達目標1:貨幣経済学の専門用語について説明できる。
到達目標2:貨幣発行益について式と図を用いて理解して説明できる。
到達目標3:貨幣が持つ基本的機能について説明できる。
備  考
各回の授業後、必ず2時間は復習してください。テスト前は三日間勉強してください。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容