シラバス情報

授業科目名
専門演習1b
開講年次
3年
開講年度学期
2023年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-CS-302S
担当教員名
溝淵 裕
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
日本国憲法
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
経済的自由、生存権についての判例を読みます。この授業の目的は、法的な観点を踏まえて、企業等の経営にかかわる力を身に着けることです。
受講生の到達目標
1経済的自由、生存権に関する重要な憲法判例について、説明できる。
2自由と平等の関係について、自分の考えを説明できる。
3自分の目指す職業生活について、わかりやすく説明できる。
【授業の概要】
経済的自由及び生存権に関する重要判例を読みます。裁判所ホームページから資料となる判例を検索し、判決文を要約できるようになることをめざします。
【授業計画と授業の方法】
第1回 オリエンテーション
第2回 公衆浴場の適正配置規制 最高裁判所昭和30年1月26日大法廷判決を読む。
第3回 タクシー事業の免許制 最高裁判所昭和38年12月4日大法廷判決を読む。
第4回 小売市場事件 最高裁判所昭和47年11月22日大法廷判決を読む。
第5回 薬事法違憲判決 最高裁判所昭和50年4月30日大法廷判決を読む。
第6回 西陣ネクタイ事件 最高裁判所平成2年2月6日大法廷判決を読む。
第7回 酒類販売の免許制 最高裁判所平成4年12月15日第三小法廷判決を読む。
第8回 司法書士法事件 最高裁判所平成12年2月8日第三小法廷判決を読む。
第9回 森林法違憲判決 最高裁判所昭和62年4月22日大法廷判決を読む。
第10回 証券取引法インサイダー取引規制 最高裁判所平成14年2月13日大法廷判決を読む。
第11回 朝日訴訟 最高裁判所昭和42年5月24日大法廷判決を読む。
第12回 堀木訴訟 最高裁判所昭和57年7月7日大法廷判決を読む。
第13回 総評サラリーマン税金訴訟 最高裁判所平成元年2月7日第三小法廷判決を読む。
第14回 経済的自由の規制について、まとめの議論をする。
第15回 職業の意義について、まとめの議論をする。

報告者は、必要な判例を読んで、要約のレジュメを作成してください。自分の言葉でわかりやすく報告してください。報告者以外の受講生も、判例を読んで、質問等を準備してください。
テキスト・参考書
『別冊ジュリスト憲法判例百選Ⅰ(第6版)』『別冊ジュリスト憲法判例百選Ⅱ(第6版)』
授業時間外の学修
報告者は、判例を読むのに2時間以上、レジュメの作成に2時間以上の準備が必要です。他の受講生も、判例を読むのに2時間の準備が必要です。
成績評価の方法と基準
レポート作成(40%)、プレゼンテーション(40%)、授業中の質問等(20%)

1判決文を読んで、適切に要約できている。
2自分の意見を加えて、わかりやすく報告できている。
3他人の意見をよく聞いて、必要であれば、批判することもできている。

以上の観点から成績評価を行います。
備  考
担当教員の実務経験の有無
なし
実務経験の具体的内容