教員名 : 溝淵 裕
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授業科目名
専門演習1a
開講年次
3年
開講年度学期
2023年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-CS-301S
担当教員名
溝淵 裕
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
日本国憲法
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
日本国憲法の平和主義に関する様々な論争について、主として、判例を素材にして、学習していきます。この授業の目的は、法的な観点を踏まえて、企業等の経営にかかわる力を身に着けることです。
(受講生の到達目標) 1憲法の平和主義について、判決文を読んで、その概略を説明できる。 2平和を実現する方法について、自分の意見を表明できる。 3自分の意見と異なった他者の意見をよく聞いて、他者と議論できる。 【授業の概要】
平和主義についての代表的論文及び判例を読みます。日本国憲法の目指している平和の実現について、どのような方法があるのかを考えてもらいます。テキストは、プリントして、配布します。最高裁判所のホームページで、重要な判例を検索し、読んでもらいます。
【授業計画と授業の方法】
第1回 オリエンテーション 授業の進め方などについて説明します。報告担当者を決めます。
第2回 戦力不保持について、長谷部恭男「平和主義と立憲主義」ジュリスト1260号56頁から67頁を読む。 第3回 国際協力について、大沼保昭「護憲的改憲論」ジュリスト1260号150頁から158頁を読む。 第4回 日米安全保障条約について(1)、『別冊ジュリスト憲法判例百選Ⅱ(第6版』169を読む。 第5回 警察予備隊事件について、『別冊ジュリスト憲法判例百選Ⅱ(第6版)』193を読む。 第6回 自衛隊について(1)、『別冊ジュリスト憲法判例百選Ⅱ(第6版)』170を読む。 第7回 自衛隊について(2)、『別冊ジュリスト憲法判例百選Ⅱ(第6版)』171を読む。 第8回 自衛隊について(3)、『別冊ジュリスト憲法判例百選Ⅱ(第6版)』172を読む。 第9回 駐留軍用地特措法について、『別冊ジュリスト憲法判例百選Ⅱ(第6版)』173を読む。 第10回 戦後補償について(1)、『別冊ジュリスト憲法判例百選Ⅰ(第6版)』7を読む。 第11回 戦後補償について(2)、『別冊ジュリスト憲法判例百選Ⅰ(第6版)』8を読む。 第12回 戦没者等の慰霊等について(1)、『別冊ジュリスト憲法判例百選Ⅰ(第6版)』49を読む。 第13回 戦没者等の慰霊等について(2)、『別冊ジュリスト憲法判例百選Ⅰ(第6版』51を読む。 第14回 戦争と平和についての判例、まとめの議論をする。 第15回 平和を実現する方法について、まとめの議論をする。 授業の方法としては、報告者を当てて、報告者の報告に質疑応答をする、受講生で議論するという方法で行います。 裁判所ホームページから判例を検索する方法等、授業中に担当教員から指示をします。 テキスト・参考書
『別冊ジュリスト憲法判例百選Ⅰ(第6版)』『別冊ジュリスト憲法判例百選Ⅱ(第6版)』
必要な個所をプリントして配布します。 授業時間外の学修
報告者は、必要な資料を読むのに2時間以上、レジュメの作成に2時間以上の準備が必要です。それ以外の受講生は、資料を読むのに、2時間の予習が必要です。
成績評価の方法と基準
レポート作成(40%)、プレゼンテーション(40%)、授業中の質問等(20%)
成績評価の基準 1資料を十分に読んで、論文、判例を適切に要約できている。 2自分の言葉で、わかりやすいプレゼンテーションができている。 3自分と反対の意見もよく理解して、反論できている。 備 考
担当教員の実務経験の有無
なし
実務経験の具体的内容
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