シラバス情報

授業科目名
環境経済学
開講年次
2年
開講年度学期
2023年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-EC-215L
担当教員名
岡本 隼輔
担当形態
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
経済政策1
経済政策2
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】

(授業の目的)
身近な問題でもある環境問題を通じて、また場合によっては国際的な視点も取り入れつつ、様々な考え方を掴むことを目的とします。また、自身の経済活動が環境問題と密接につながっていることを理解し、その内容を説明することができるようになることを目指します。

(受講生の到達目標)
到達目標1; 自身の経済活動が環境問題と密接につながっていることが説明できるようになる。
到達目標2; ライフサイクルアセスメント等の重要な概念について説明できるようになる。
到達目標3; 環境に与える影響について定量的な計算ができるようになる。
【授業の概要】

製品製造の環境負荷を包括的に測るライフサイクルアセスメント、国際サプライチェーンにおける環境負荷の排出者責任・消費者責任等をはじめとした、経済活動と環境問題を統合した重要な概念に触れます。
また本授業においては毎度小テストを行い、各回で学習する内容の理解を深められるようにします。

※他の講義「経済政策1」「経済政策2」の講義の中でも環境経済に触れますが、本講義は(「理論」か「実証」かで言うと)「実証寄り」な内容になります。
【授業計画と授業の方法】

(授業計画)
第1回 イントロダクション
 講義全体の概観把握
第2回 環境と経済
 化石燃料の消費をはじめとした経済の動きが環境問題に密接に関わっていることについて
第3回 地球温暖化問題1
 温室効果ガスについて
第4回 地球温暖化問題2
 産業起源の二酸化炭素排出について
第5回 ライフサイクルアセスメント1
 財・サービスの生産連鎖を意味するサプライチェーンに関連するライフサイクルアセスメントについて
第6回 ライフサイクルアセスメント2
 ライフサイクルアセスメントにおけるマクロ的な見方およびミクロ的な見方による算出方法について
第7回 PRTR制度
 日本における毒性化学物質排出管理の制度について
第8回 RoHS指令
 EUにおける有害物質の使用制限に係る制度について
第9回 環境クズネッツ仮説
 経済活動活性化と環境破壊は両立するかどうかについて
第10回 汚染逃避地仮説
 国・地域レベルでの環境規制が多地域経済に与える影響について
第11回 回帰分析のすすめ
 環境問題を数値化して分析するのに有効な一例としての簡単な回帰分析について
第12回 SDGsとは
 持続可能な社会の実現に向けた国際的な目標について
第13回 SDGsに向けて
 自治体など身近な規模で取り組める持続可能性の実現に向けた動きについて
第14回 プラスチック
 資源循環に係る問題として大きな要素の一つであるプラスチックについて
第15回 総括
 オムニバス的に第2回から第14回にかけて学んできた内容の相互関係の理解について

(授業の方法)
第1回~第15回:
PPTによるスライドを用いての講義(前半)
講義内容の振り返りを兼ねた小テスト(後半)
テキスト・参考書

(テキスト)
指定なし

(参考書)
栗山浩一・馬奈木俊介著『環境経済学をつかむ』有斐閣
吉岡完治・大平純彦・早見均・鷲津明由・松橋隆治著『環境の産業連関分析』日本評論社
馬奈木俊介編『資源と環境の経済学』昭和堂
授業時間外の学修

(事前学修)
第1回: シラバスや参考書に目を通し、環境経済学への関心を高めてください。
第2回以降: 配布資料の予習を行ってください。

(事後学修)
第1回: イントロダクションで得た本講義に関するキーワードや情報を、自身で調べてください。
第2回以降: 講義で配布される小テスト(練習問題)に取り組んでください。
成績評価の方法と基準

(成績評価の方法)
1) 小テスト(30%)
2) 期末試験(70%)

(成績評価の基準)
1)は、上記の「到達目標1」「到達目標2」「到達目標3」により行います。
2)は、上記の「到達目標1」「到達目標2」「到達目標3」により行います。
備  考
複数回実施する小テストで講義内容を振り返ると理解が深まると思います。
担当教員の実務経験の有無
×
実務経験の具体的内容