![]() 教員名 : 井本 伸
|
授業科目名
マクロ経済学2
開講年次
2年
開講年度学期
2023年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-EC-204L
担当教員名
井本 伸
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 商業) 施行規則に定める科目区分又は事項等・・・商業の関係科目 この授業の基礎となる科目
マクロ経済学1
次に履修が望まれる科目
財政学、金融論、国際経済学など
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
この授業の目的は、前期で学んだ「マクロ経済学1」とあわせて、マクロ経済理論の総合的な理解を通じて、現実の経済問題を理論的に考える能力を身に着けることです。マクロ経済学は、大きく分けて短期分析と長期分析があります。前期で学んだ短期分析に加えて長期分析を学ぶことにより、マクロ経済学全体の考え方を身に着けてもらうことになります。 (受講生の到達目標) 到達目標1; 短期分析であるIS-LMモデル・マンデル-フレミングモデル・AD-ASモデルを数式を用いて説明できる。 到達目標2; 長期分析であるソローの経済成長理論について数式を用いて説明できる。 到達目標3;消費理論や投資理論などその他のマクロ経済学のトピックスについて説明できる。 【授業の概要】
最初テキストは前期と同じ「マンキューマクロ経済学I(入門編)」を用います。まず、前期に学んだISーLMモデルを復習します。次に、海外との貿易を考慮したIS-LMモデルであるマンデル-フレミングモデルについて学びます。そして、総需要側だけしか考慮していなかったIS-LMモデルに総供給の理論を加えた総合的な短期分析であるAD-ASモデルを学びます。
次にテキストは「マンキューマクロ経済学II(応用篇)」に移り、長期分析であるソローの経済成長理論について学びます。そして、消費の理論、投資の理論といった他のマクロ経済理論のトピックスも学びます。 前期よりもさらに数学的に難しくなります。連立方程式や数列、微分による最大値・最小値の問題などを理解している必要があります。 【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第 1回 イントロダクション 講義の進め方について・前期の復習 第 2回 10章:総需要II IS-LMモデルの応用・AD曲線・流動性の罠 第 3回 11章:開放経済再訪(1) マルデル=フレミングモデルと為替相場制度・純輸出と実質為替レート 第 4回 11章:開放経済再訪(2) 変動為替レート制と固定為替レート制・財政政策、金融政策、貿易政策 第 5回 12章:総供給およびインフレーションと失業のトレードオフ(1) 硬直価格モデル・不完全情報モデル・AS曲線 第 6回 12章:総供給およびインフレーションと失業のトレードオフ(2) 失業とフィリップス曲線・ディスインフレーションと犠牲率 第 7回 2−1章:経済成長I:資本蓄積と人口成長(1) ソローの経済成長理論・資本の蓄積・資本の黄金律水準 第 8回 2−1章:経済成長I:資本蓄積と人口成長(2) 人口成長を考慮したソローの経済成長理論 第 9回 2−2章:経済成長II:技術・実証・政策 技術進歩を考慮したソローの経済成長理論・成長理論から成長の実証へ・成長を促進する諸政策 第10回 2−4章:消費者行動の理論(1) 短期と長期の消費・アーヴィングフィッシャーと異時点間の消費 第11回 2−4章:消費者行動の理論(2) 異時点間の消費選択・所得効果と代替効果・借入制約 第12回 2−4章:消費者行動の理論(3) ライフサイクル仮説・恒常所得仮説・ランダムウォーク仮説 第13回 2−5章:投資の理論(1) 企業固定投資・新古典派の投資モデル 第14回 2−5章:投資の理論(2) 株式市場とトービンのq・住宅投資・在庫投資 第15回 2−3章:経済変動の動学モデル 動学的AD-ASモデル・DSGEモデルに向けて (授業の方法) 授業は15回全て、パワーポイント等で作成されたスライドを用いて教員が講義する形で行います。必要に応じて、計算問題の解説などは、黒板に書く場合もあります。講義資料は事前にkyouzaiフォルダなどで配布しますので、テキストと合わせて事前学修に役立ててください。毎回講義内容に関連した練習問題を出題します。講義終了後、当日中にポータルを利用して解答を送ってください。練習問題の解説や質問のフィードバックは次回講義時に行います。 第9回(応用篇第2章)講義の終了後、そこまでの範囲について中間テストを行います。出題は講義終了後にポータルを通じて行いますので、毎回の練習問題と同様にポータルを通じて回答を行ってください(中間テストは講義時間中に行うわけではありません)。 テキスト・参考書
(テキスト)
N.G.マンキュー「マンキューマクロ経済学I(入門篇)」東洋経済新報社、2017 N.G.マンキュー「マンキューマクロ経済学II(応用篇)」東洋経済新報社、2018 授業時間外の学修
(事前学修)
テキストの該当箇所および事前配布している講義資料を読むことにより予習を行ってください。 (事後学修) 講義時間中に出題する練習問題に取り組んでください。また、次回講義時の解説により、練習問題の回答が間違っていた場合や理解が足りないと感じた場合は、復習してください。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
毎回の練習問題(30%) 中間テスト(10%) 期末テスト(60%) (成績評価の基準) 到達目標1;短期のマクロ経済分析に関する知識を問う問題に正しく答えることが出来ており、またそれらに関する計算問題が解けている。 到達目標2;長期のマクロ経済分析に関する知識を問う問題に正しく答えることが出来ており、またそれらに関する計算問題が解けている。 到達目標3;消費の理論と投資の理論に関する知識を問う問題ついて正しく答えることが出来ており、またそれらに関する計算問題が解けている。 備 考
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
|