![]() 教員名 : 井本 伸
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授業科目名
マクロ経済学1
開講年次
2年
開講年度学期
2023年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-EC-203L
担当教員名
井本 伸
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 商業) 施行規則に定める科目区分又は事項等・・・商業の関係科目 この授業の基礎となる科目
経済学入門2(マクロ)
次に履修が望まれる科目
マクロ経済学2
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
この授業の目的は、1年生で学んだ「経済学入門2(マクロ)」を基礎として、さらに深くマクロ経済学の理論を学ぶことです。マクロ経済学は、大きく分けて短期分析と長期分析があります。この講義で主に短期分析を学び、後期の「マクロ経済学2」で長期分析を学ぶことにより、マクロ経済学全体の考え方を身に着けてもらうことになります。 短期分析の理論モデルであるIS-LMモデルを詳細に理解することによって、景気変動といった経済現象について分析できるようになることが目標です。 (受講生の到達目標) 到達目標1; マクロ経済学の考え方について説明できる。 到達目標2; GDP、インフレーション、失業率、為替レートについて説明できる。 到達目標3;財市場と金融市場およびIS-LMモデルを数式を用いて説明できる。 【授業の概要】
まず、マクロ経済学の考え方について学びます。そして、マクロ経済学で扱うデータ、GDP、物価、失業率について学びます。また、「経済学入門2(マクロ)」では扱わなかった外国との貿易と為替レートについても学びます。
短期分析の理論であるIS-LMモデルを修得するために、財市場と金融市場について詳細に学びます。 経済理論は数式を用いて経済現象を記述するため、簡単な式の計算ができるだけでなく、連立方程式なども解ける必要もあります。 【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回 1章:科学としてのマクロ経済学 経済学者は何を研究するか・経済学者はどのように考えるか・長期の経済と短期の経済 第2回 2章:マクロ経済学のデータ(1) 国内総生産(GDP)・名目と実質・フローとストック・中間財と付加価値 第3回 2章:マクロ経済学のデータ(2) GDPデフレータ・消費者物価指数・失業率 第4回 3章:国民所得(1) 何が財・サービスの総生産を決めるのか 第5回 3章:国民所得(2) 何が財・サービスの需要を決めるのか 第6回 3章:国民所得(3) 何が財・サービスの需要と供給を一致させるのか 第7回 4章:貨幣システム 貨幣とは何か・貨幣システムにおける銀行の役割・マネーサプライへの中央銀行への影響 第8回 5章:インフレーション(1) 貨幣数量説・貨幣発行収入 第9回 5章:インフレーション(2) 名目利子率と貨幣需要・インフレーションの社会的コスト・古典派の二分法 第10回 6章:開放経済(1) 資本と財の国際的な流れ・小国開放経済 第11回 6章:開放経済(2) 名目為替レートと実質為替レート・実質為替レートと貿易収支 第12回 7章:失業と労働市場 離職、就職と自然失業率・職探しと摩擦的失業・実質賃金の硬直性と構造的失業 第13回 8章:景気変動へのイントロダクション 景気循環に関する事実・マクロ経済学における時間的視野・総需要と総供給 第14回 9章:総需要(1) IS-LMモデルとは・ケインジアンの交差図・財市場とIS曲線 第15回 9章:総需要(2) 流動性選好理論・金融市場とLM曲線・短期均衡・IS-LM分析 (授業の方法) 授業は15回全て、パワーポイント等で作成されたスライドを用いて教員が講義する形で行います。必要に応じて、計算問題の解説などは、黒板に書く場合もあります。講義資料は事前にkyouzaiフォルダなどで配布しますので、テキストと合わせて事前学修に役立ててください。毎回講義内容に関連した練習問題を出題します。講義終了後、当日中にポータルを利用して解答を送ってください。練習問題の解説や質問のフィードバックは次回講義時に行います。 第9回講義の終了後、5章までの範囲について中間テストを行います。出題は講義終了後にポータルを通じて行いますので、毎回の練習問題と同様にポータルを通じて回答を行ってください(中間テストは講義時間中に行うわけではありません)。 テキスト・参考書
N.G.マンキュー「マンキューマクロ経済学Ⅰ入門篇(第4版)」東洋経済新報社、2017
授業時間外の学修
(事前学修)テキストの該当箇所および事前配布している講義資料を読むことにより予習を行ってください。
(事後学修)講義時間中に出題する練習問題に取り組んでください。また、次回講義時の解説により、練習問題の回答が間違っていた場合や理解が足りないと感じた場合は、復習してください。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
毎回の練習問題(30%) 中間テスト(10%) 期末テスト(60%) (成績評価の基準) 到達目標1;マクロ経済学の考え方や専門用語に関する知識を問う問題に正しく答えることが出来ている。 到達目標2;マクロ経済学のデータ(GDP・失業率・物価・為替レート)に関する知識を問う問題に正しく答えることが出来ており、またそれらに関する計算問題が解けている。 到達目標3;IS-LMモデルに関する知識を問う問題ついて正しく答えることが出来ており、また計算問題が解けている。 備 考
後期の「マクロ経済学II」もあわせて受講してください。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
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