![]() 教員名 : 西岡 茂樹
|
授業科目名
経済情報論
開講年次
2年
開講年度学期
2023年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-IN-202L
担当教員名
西岡 茂樹
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 商業) 施行規則に定める科目区分又は事項等・・・商業の関係科目 この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
<授業の目的>
この授業の目的は、今日の様々な経済活動において情報化がどのような変化をもたらしているか、さらにはその情報化を牽引していく専門の産業である情報産業の現在を学ぶことです。 <受講生の到達目標> 到達目標1:流通業、製造業、金融業の特徴的な情報化の現状を説明することができる。 到達目標2:情報産業の構造とその構成要素の特徴と現状を説明することができる。 到達目標3:GAFA(Google-Apple-Facebook-amazon)に代表されるようなデジタル経済の現状とそのリスクに関する知識を説明することができる。 【授業の概要】
1900年代後半に端を発するデジタル技術の急速な進歩は、経済活動は言うに及ばず、社会のあらゆる諸相に大きな影響を及ぼしている。
そこで本講では、まず流通・製造・金融という3つの産業界に着目して、それぞれの産業界における特徴的な情報化の現状を紹介し、その影響の大きさについて論じていく。 続いて、その情報化の立役者であるコンピュータ産業、情報通信産業、メディア産業に代表される情報産業の構造とその構成要素の特性について論じる。 さらに、デジタル技術を駆動力とする「デジタル経済」は、旧来の経済活動とは大きく性質が異なる。GAFA(Google-Apple-Facebook-amazon)の驚異的な発展の諸相とその影響力、さらにそのリスクについて論じていく。 なお、授業においては毎回のテーマに関連する映像(ビデオ、Web等)を、可能な限り提示していきたい。それによって、情報化の実態を生々しく伝えることができると考える。 【授業計画と授業の方法】
第1回 序論 日本の経済、社会における情報化の概観
情報通信白書の統計から見えてくる日本の経済、社会の情報化の現状 第2回 流通業の情報化 流通情報のインフラである共通商品コードとPOSとEDI 第3回 製造業の情報化 設計、製造、生産管理の情報化、3Dプリンタによる新しいもの作り姿 第4回 金融業の情報化 銀行の基幹業務の情報化、インターネットバンキング、全銀システムと日銀ネット 第5回 コンピュータ産業 その1 大型コンピュータ業界 IBMと富士通・日立の攻防 第6回 コンピュータ産業 その2 PC業界 インテルとマイクロソフトの寡占化 第7回 半導体産業 半導体産業の構造、日・米・アジアの攻防 第8回 電気通信産業 その1 国営から民営化へ、音声からデータへ、巨艦NTTの変遷 第9回 電気通信産業 その2 挑戦者であるKDDI、Softbankの参入とその戦略 第10回 インターネット産業 その1 Googleの躍進とそのビジネスモデル 第11回 インターネット産業 その2 膨張と変容を続けるAmazon 第12回 総合デジタルメディア産業 Appleの軌跡と奇跡 第13回 デジタル経済の光と影 GAFA(Google-Apple-Facebook-Amazon)がもたらしたデジタル経済の諸相 第14回 情報化の進展による負の経済効果 情報セキュリティとリスク管理 第15回 巨大リスクと対峙する経済情報 パンデミックや戦争などの巨大リスクが経済情報に与える影響 (授業の方法) 授業は15回全て、パワーポイント等で作成されたスライドを用いて教員が講義する形で行います。 講義資料は事前にポータルサイトに掲示しますので、必要に応じてダウンロードしてください。 講義の要所要所において、ビデオやWebなどの映像情報を視聴してもらいます。 毎回、講義の最後に事後学習のための課題を提示しますので、講義内容に加えて、Webなどにより、さらに進んだ情報収集をしてショートレポートを作成し、ポータルを通じて提出してください。 次回の授業において、教員から課題に対する見解を例示するので、各自が作成した小レポートと対比して、必要に応じて修正し、定着してください。 4〜5回程度、授業の最後に5分くらいでショートレポートを書いて提出してもらうことがあります。 各回授業の事前・事後学習にはおよそ1時間程度を必要とします。 テキスト・参考書
適宜プリントを配布する
授業時間外の学修
(事前学修)
事前配布している講義資料を読んだり、提示する動画を視聴することにより予習を行ってください。 (事後学修) 講義の最後に事後学習のための課題を提示しますので、講義内容に加えて、Webなどにより、さらに進んだ情報収集をしてショートレポートを作成し、ポータルを通じて提出してください。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
毎回の課題に対するショートレポートの提出(30点満点)、期末試験(70点満点)の合計点で評価する。 (成績評価の基準) 到達目標1:流通業、製造業、金融業の特徴的な情報化の現状に関する知識を問う問題について正しく答えることが出来ている。 到達目標2:情報産業の構造とその構成要素の特徴と現状に関する知識を問う問題について正しく答えることが出来ている。 到達目標3:GAFA(Google-Apple-Facebook-amazon)に代表されるようなデジタル経済の現状とそのリスクに関する知識を問う問題について正しく答えることが出来ている。 備 考
現在の経済、社会の情報化は、1950年頃から始まるのだが、特に1980年頃以降の半導体の急速な発展が大きく牽引している。そこにおいては、実はアメリカの20代の若者が重要なプレーヤーであり、それは今も続いている。同世代の皆さんには、是非、このことを知ってもらいたいと思う。
書物からはなかなか読み解けない内容の講義をするので、とにかく講義に遅刻しない、欠席しないよう、取り組んでほしい。 担当教員の実務経験の有無
×
実務経験の具体的内容
|