シラバス情報

授業科目名
経済学入門2(マクロ)
開講年次
1年
開講年度学期
2023年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-EC-102L
担当教員名
河野 洋
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
経済学入門Ⅰ(ミクロ)
次に履修が望まれる科目
マクロ経済学1、2
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
 この授業の目的は、これから経済学を学ぶために必要なマクロ経済学の基礎を学ぶことです。経済理論は大きく分けて、ミクロ経済学とマクロ経済学に分けられます。前期で学んだ「経済学入門1(ミクロ)」とあわせて、経済理論全体の基礎的な考え方を身に付けてもらうことになります。

(受講生の到達目標)
到達目標1; マクロ経済学で扱うデータや専門用語ついて説明できる。
到達目標2; GDPについて説明できる。
到達目標3;IS-LMモデルの基本を説明できる。
【授業の概要】
マクロ経済学を学ぶために必要な専門用語およびデータについて学びます。
特に、マクロ経済学は国全体の経済を扱うため、国全体の豊かさを測る指標であるGDPについて詳しく学びます。例えば、GDPとは何か、どのように計算するのか、どのような構成要素を持つのか、などです。
最終的には、IS-LMモデルと呼ばれる理論を学びます。この理論を修得することにより、GDPがどのようにして決まるのか、なぜ景気が悪くなるのか、政府はどのような経済政策を行えばいいのか、などを理解できるようになります。
経済理論は数式を用いて経済現象を記述するため、簡単な式の計算だけでなく、連立方程式なども解ける必要があります。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 マクロ経済学とは? マクロ経済変数と私たちの暮らし マクロ経済学への期待
第 2回 経済活動の循環的流れ 生産活動が所得を生み出し、所得から支出が生まれ、支出が生産活動を刺激する。
第 3回 GDPの定義とその測り方 最終生産物の価値と付加価値について。
第 4回 名目GDPと実質GDP 生産規模を金額と物の量の両面で測定する理由とは?
第 5回 三面等価 生産・所得・支出の大きさは一致する。 テキスト3章
第 6回 消費関数と貯蓄関数  所得から消費を引いたものが貯蓄である。テキスト4章
第 7回 民間企業の投資行動 投資の概念・投資の限界効率と投資の決定要因  テキスト5章
第 8回 政府財政状況と財政の役割 財政支出と景気との関係 財政赤字の問題 
第 9回 総需要の決定(乗数理論) 総需要の構成要素と総需要関数を理解する。
第10回 過少雇用均衡と完全雇用の達成 ケインズ的経済政策を図示して考える。
第11回 金融市場の分析 貨幣の定義 貨幣の役割、貨幣の創造
第12回 金融市場の分析 貨幣需要と貨幣供給 貨幣乗数とマクロ金融政策
第13回 IS—LM分析(1)財市場の均衡 IS曲線の導出 IS曲線の性質
第14回 IS—LM分析(2)貨幣市場の均衡 LM曲線の導出 LM曲線の性質
第15回 財政・金融政策とIS—LM分析 財政・金融政策の効果をグラフで考えていく。

(授業の方法)
授業は15回全て、パワーポイント等で作成されたスライドを用いて教員が講義する形で行います。グラフを用いた解説や計算問題の解説などは、板書します。講義資料は事前にkyouzaiフォルダなどで配布しますので、テキストと合わせて事前学修に役立ててください。
テキスト・参考書
家森信善 「ベーシック+ マクロ経済学の基礎」(中央経済社)
(買わなくても大丈夫です。)
授業時間外の学修
(事前学修)
 テキストの該当箇所や事前配布している講義資料を読んで、予習をしてください。
(事後学修)
 1回の授業につき、2時間は復習してください。わからない箇所については、積極的に質問してください。オンラインでの質問も受け付けています。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
期末テスト(100%)
(成績評価の基準)
到達目標1;マクロ経済学の用語に関する知識を問う問題について正しく答えることが出来ている。
到達目標2;GDPに関する知識を問う問題について正しく答えることが出来ており、またGDPに関する計算問題が解けている。
到達目標3;IS-LMモデルに関する知識を問う問題について正しく答えることが出来ており、またIS-LMモデルの計算問題が解けている。
備  考
各回の授業後、必ず2時間は復習して下さい。テスト前は3日間勉強して下さい。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容