シラバス情報

授業科目名
経済学入門1(ミクロ)
開講年次
1年
開講年度学期
2023年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-EC-101L
担当教員名
堀江 進也
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 商業)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・商業の関係科目
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
ミクロ経済学1、ミクロ経済学2
【授業の目的と到達目標】
(目的)
この授業の目的は、これから経済学を学ぶために必要なミクロ経済学の基礎を学ぶことです。経済理論は大きく分けて、ミクロ経済学とマクロ経済学に分けられます。後期で学ぶ「経済学入門1(マクロ)」とあわせて、経済理論全体の基本的な考え方を身につけてもらうことになります。

(受講生の到達目標)
到達目標1︓ミクロ経済学で扱うデータや専門用語について説明できる。
到達目標2︓消費者の効用最大化や生産者の利潤最大化など経済主体の主体的均衡の理論について説明できる。
到達目標3︓市場均衡の理論を理解して、完全競争市場の資源配分の効率性について説明できる。
【授業の概要】
 ミクロ経済学を学ぶために必要な専門用語及びデータについて学びます。
 特に、ミクロ経済学は、消費者や生産者などの個々の経済主体の行動から、市場における個々の財・サービスの需要量(需要曲線)や供給量(供給曲線)がどのように決定されるかを学びます。また、市場均衡の理論として、需給均衡条件や価格の働き(価格の情報伝達や調整過程)についても学びます。
 最終的には、ミクロ経済学の論理と方法を修得して、完全競争市場の資源配分の効率性を基準に、課税や規制など政府の市場への介入の影響を評価できるようになります。
  経済理論は数式を用いて経済主体の行動をモデル化するため、簡単な式の計算だけでなく、高等学校での微分計算(積の微分公式、合成関数の微分公式)ができる必要があります。
  授業中、必要に応じて、質疑応答やディスカッションの時間を設けて理解が深まるようにします。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第 1回 ミクロ経済学の論理と方法
第 2回 市場機構と需要・供給(1) 比較静学・均衡の安定性
第 3回 市場機構と需要・供給(2) 価格弾力性
第 4回 消費者と需要(1) 効用関数
第 5回 消費者と需要(2) 需要の決定
第 6回 消費者行動と需要曲線(1) 所得の変化とエンゲル曲線、価格の変化と需要曲線
第 7回 消費者行動と需要曲線(2) スルツキー分解
第 8回 小テストとまとめ
第 9回 企業行動と生産関数(1) 生産関数、利潤最大化
第10回 企業行動と生産関数(2) ⻑期と短期
第11回 企業行動と費用関数(1) 費用関数、短期の利潤最大化
第12回 企業行動と費用関数(2) ⻑期費用曲線
第13回 完全競争市場と効率性(1) 部分均衡分析
第14回 完全競争市場と効率性(2) 一般均衡分析
第15回 まとめ

(授業の方法) 授業は、テキストに準拠して、板書を中心にして教員が講義する形で行います。質問や必要についても、必要に応じて板書を利用して、説明のための図や計算方法の解説を行います。
テキスト・参考書
(テキスト) ⻄村和雄著『ミクロ経済学第3版』岩波書店 2011年
授業時間外の学修
(事前学習)
テキストの中で当該授業以前にカバーされた内容に該当する部分を熟読すること。これには1時間以上を充ててください。
(事前学習)
受講したその日に、テキストの中で授業中にカバーされた内容に該当する部分を熟読すること。これに1時間以上を充ててください。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
小テスト(30%)
期末試験(70%)
質疑応答とディスカッションでの加点(1〜5ポイント)有り。

(成績評価の基準)
 到達目標1︓ミクロ経済学の用語に関する知識を問う問題について正しく答えることができている。
 到達目標2︓消費者の効用最大化や生産者の利潤最大化など経済主体の主体的均衡の理論の知識を問う問題について正しく答えることができている。また、経済主体の主体的均衡の理論に関する計算問題が解けている。
 到達目標3︓市場均衡の理論の知識を問う問題について正しく答えることができている。また、市場均衡の理論に関する計算問題が解けている。
備  考
小テスト及び学期末試験は、オンラインで実施します。詳細は、Teamsのチームでお知らせします。


担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容