教員名 : 山崎 一穂
|
授業科目名
東洋思想
開講年次
1年
開講年度学期
2023年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
G-HU-104L
担当教員名
山崎 一穂
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
我々は普段、西洋や中国の思想に接する機会は多い。しかし、インドの思想に触れる機会は少ないのではないだろうか。インドの思想も、ギリシャや中国の思想と同様、長い歴史を有している。その歴史を跡づけることは、間接的な形でこそあれ、現代南アジアの文化の理解に貢献すると言えるだろう。本講義では、古代インドの宗教思想の歴史を概観し、日本や西洋の思想と比較することで、古代インドの宗教思想の特殊性とは何か、翻って、普遍性とは何かを考える。それによって、自文化を客観視し、異文化を柔軟に受容する力を涵養することを目的とする。 (受講生の到達目標) 到達目標1:古代インドの宗教思想の流れを理解し、自分の言葉で明確に説明することができる。 到達目標2:古代インドの宗教思想の特殊性と普遍性とは何かを理解し、自分の言葉で明確に説明することができる。 到達目標3:古代インドの宗教思想を学ぶことを通じて、自文化を客観視するとともに、異文化を柔軟に受容する力を養うことができる。 【授業の概要】
東洋思想の歴史的展開を、古代インドの宗教・哲学文献のみならず、我々が普段あまり接する機会のないインドの古典文学なども視野に入れながら通観し、東洋思想の特質、また普遍性とは何かを明らかにする。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回 東洋と西洋(講義、オリエンテーション、授業の目的・各回授業の内容と方法) 第2回 ヴェーダの思想(講義、フィードバック) 第3回 ウパニシャッドの思想(講義、フィードバック) 第4回 非正統派の思想:唯物論とジャイナ教(講義、フィードバック) 第5回 仏教思想の展開:初期仏教(講義、フィードバック) 第6回 仏教思想の展開:アビダルマ仏教(講義、フィードバック) 第7回 仏教思想の展開:大乗仏教(講義、フィードバック) 第8回 正統派哲学の思想:サーンキヤ学派とヴァイシェーシカ学派(講義、フィードバック) 第9回 正統派哲学の思想:ミーマーンサー・ヴェーダーンタ学派と言葉の形而上学(講義、フィードバック) 第10回 バラモン教とヒンドゥー教(講義、フィードバック) 第11回 叙事詩とプラーナの思想(講義、フィードバック) 第12回 インド古典芸術文学の思想(講義、フィードバック) 第13回 仏教聖典文学の思想(講義、フィードバック) 第14回 仏教芸術文学の思想(講義、フィードバック) 第15回 まとめ(講義、フィードバック) (授業の方法) 授業は講義形式で行う。各回講義の初めにコメントペーパーを配布するので、受講生は講義末の10分で講義内容に関する質問事項を記入、提出すること。次回の講義では最初の15分で前回講義のフィードバックを行うとともに、受講生からの質問事項に回答し、学習内容への理解の定着を図る。各回授業の事後学習には1時間程度を必要とし、提出課題等は指示された宛先に指定期日までに提出すること。 テキスト・参考書
使用しない。随時資料を配付する。
授業時間外の学修
授業の際に指示する。
成績評価の方法と基準
試験成績(70%)、各回に配布するコメントペーパーの提出状況(30%)なお、コメントペーパーの内容を減点の対象とはしないが、試験成績の素点に加味することは行う。コメントペーパーの内容については、単に講義内容を要約して提出したものよりも、講義内容に対する質問・感想を記入して提出したものを高く評価する。
備 考
授業で指示する関連文献を各自関心に応じて参照することをすすめる。
担当教員の実務経験の有無
×
実務経験の具体的内容
|