教員名 : 苫名 悠
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授業科目名
芸術論特講1
開講年次
1年
開講年度学期
2023年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
担当教員名
苫名 悠
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校専修免許・高等学校専修免許 美術) 施行規則に定める科目区分又は事項等・・・教科及び教科の指導法に関する科目 この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
まず、院政期絵巻の諸作品に関する基礎的な知識を得ることをめざす。そのうえで、これらの作品に関する美術史学の研究に触れてその手法を修得し、これらの作品を様々な視点から分析して記述することができるようになることを目的とする。 (受講生の到達目標) 到達目標1:授業で取り上げる院政期絵巻の諸作品の概要を説明することができる。 到達目標2:美術史学の研究手法について、授業で取り上げる事例に即して説明することができる。 到達目標3:授業で取り上げる院政期絵巻の諸作品を様々な視点から分析して記述することができる。 【授業の概要】
この授業では、日本で院政期に制作された絵巻の諸作例を取り上げ観察・分析・考察します。
原本がすでに失われてしまった作例をも積極的に取り扱い、多角的に院政期絵巻を論じます。 【授業計画と授業の方法】
(授業の計画)
第1回:イントロダクション(講義) 第2回:伴大納言絵巻(1)作品の概要、造形的特徴(講義) 第3回:伴大納言絵巻(2)制作背景、美術史的位置(講義) 第4回:吉備大臣入唐絵巻(講義) 第5回:地獄草紙、餓鬼草紙、病草紙(講義) 第6回:信貴山縁起絵巻(1)作品の概要(講義) 第7回:信貴山縁起絵巻(2)造形的特徴(講義) 第8回:信貴山縁起絵巻(3)制作背景、美術史的位置(講義) 第9回:彦火々出見尊絵巻(1)作品の概要、模本類の対照、造形的特徴(講義) 第10回:彦火々出見尊絵巻(2)名所絵との関わり、美術史的位置(講義) 第11回:後三年合戦絵巻(1)作品の概要、造形的特徴(講義) 第12回:後三年合戦絵巻(2)原本の復元、美術史的位置(講義) 第13回:福富草紙(1)作品の概要(講義) 第14回:福富草紙(2)造形的特徴、院政期絵巻の図様の継承(講義) 第15回:福富草紙(3)制作背景、美術史的位置(講義) 定期試験 (授業の方法) プロジェクターとスクリーンを使用して作品の画像を示しながら講義を行う。また、各回の内容に即した課題に取り組んで提出することを求める。 テキスト・参考書
使用しません。講義に際して適宜プリントを配布します。
授業時間外の学修
(事前学習)
各回で取り上げる作品についてリサーチする(10時間)。 (事後学習) 授業配布資料に記載された参考文献を精読する(50時間)。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
・平常点50% 授業内で取り組む課題の内容、授業への参加姿勢により評価する。 ・定期試験50% (成績評価の基準) 到達目標1:授業で取り上げる院政期絵巻の諸作品の概要を適切に説明することができている。 到達目標2:美術史学の研究手法について、授業で取り上げる事例に即して適切に説明することができている。 到達目標3:授業で取り上げる院政期絵巻の諸作品を様々な視点から適切に分析して記述することができている。 備 考
担当教員の実務経験の有無
無し
実務経験の具体的内容
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