シラバス情報

授業科目名
博物館学入門
開講年次
1年
開講年度学期
2023年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
C-CL-102L
担当教員名
西嶋 亜美
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
博物館資料保存論など
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
博物館とはいかなるものか、学芸員はどのような活動を行っているのか、基本的な知識を身につけると同時に、博物館に関わる事柄に興味関心を深めることを目的とします。

(受講者の到達目標)
到達目標1;博物館の定義や機能、学芸員の役割についての基本的な知識を得ることができる。
到達目標2;実際に訪れた博物館や、博物館関連の時事問題について、基本的な知識を応用して理解し、伝えられる。
到達目標3;講義を通して、博物館学芸員資格関連の今後の学習の見通しを得、意欲を高めることができる。
【授業の概要】
学芸員資格取得のための出発点となる講義です。博物館とは何か、博物館学の目的や方法はどのようなものかについて、事例を紹介しつつ、講義します。
博物館の現状については、各自実際に足を運んで考えてもらいます。グループディスカッションや時事的な話題の提供を取り入れることで、受講生の皆さんが視野を拡げ、問題意識を持つ機会を提供します。 
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第 1回 イントロダクション…[講義]
第 2回 博物館の定義 博物館の多様性…[講義]
第 3回 博物館の目的と機能(1) 資料の収集と保存...[講義]
第 4回 博物館の目的と機能(2) 教育とコミュニケーション...[講義]
第 5回 博物館の目的と機能(3) 資料の保存と展示にかかわる問題...[講義]
第 6回 博物館の成立と歴史の概観(西洋)...[講義]
第 7回 博物館の成立と歴史の概観(日本)...[講義]
第 8回 地域の博物館...[実地見学]
第 9回 博物館学の歴史と意義...[講義]
第10回 博物館の現状(1) 地域の博物館(実地見学フィードバック)...[演習]
第11回 博物館の現状(2) さまざまな展覧会...[講義]
第12回 博物館の現状(3) 博物館の境界:美学と博物館...[講義]
第13回 博物館の現状(4) 博物館の境界:社会学と博物館...[講義]
第14回 博物館の現状(5) 世界の博物館(映像資料視聴)...[講義]
第15回 博物館のこれから ...[演習]

(授業の方法)
プロジェクターとスクリーンを使用し、テキストと画像を示しながら講義を行います。
内容に応じて講義内でグループディスカッションを取り入れます([演習])。
博物館のフィールドワークとして実地見学会を行います([実地見学])。
テキスト・参考書
テキストは使用せず、プリントを配布します。
参考書は随時紹介します。
授業時間外の学修
実際に近隣の博物館に足を運ぶことを推奨します。

(事前学習)
前回の講義のプリントや課題を見直してください。

(事後学習)
課題に取り組みながら講義内容を整理してください。特に関心を持ったことや、気になった事例などがあれば、自ら調べてみましょう。参考図書・サイトなどご相談ください。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
授業への参与と課題への取り組み(40%)、博物館訪問レポート(20%)、期末試験(40%)

(成績評価の基準)
到達目標1;課題・試験において、博物館と学芸員についての基本的な知識の取得がみられる。
到達目標2;課題・レポート・試験において、実例を検討して学んだことを的確に伝えられている。
到達目標3;講義や見学、演習に、意欲的に参加し、視野を広げられている。

*平常点に関する注意:学芸員としての資質の中には、「時間を守りスケジュールがこなせる」ということも含まれますので、3回より多く欠席した場合、単位認定を行いません。ただし公欠等の事情のある場合はこの限りではありません。

備  考
参加者の興味関心や、見学会の日程等の都合で、講義内容が前後することがあります。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容