シラバス情報

授業科目名
教育相談の理論と方法
開講年次
2年
開講年度学期
2023年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
C-TL-204L
担当教員名
五十嵐 亮
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分…道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目
施行規則に定める科目区分又は事項等…教育相談(カウンセリングに関する基礎的な知識を含む。)の理論及び方法
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
教育相談は、幼児、児童及び生徒が自己理解を深めたり好ましい人間関係を築いたりしながら、集団の中で適応的に生活する力を育み、個性の伸長や人格の成長を支援する教育活動です。この講義では、生徒の発達の状況に即しつつ、個々の心理的特質や教育的課題を適切に捉え、支援するために必要な基礎的知識(カウンセリングの意義、理論や技法に関する基礎的知識を含む)を身に付けることを目指します。

(到達目標)
到達目標1;学校における教育相談の意義と理論について、説明することができる。
到達目標2;教育相談を進める際に必要な基礎的知識(カウンセリングに関する基礎的事柄を含む)について、説明することができる。
到達目標3;教育相談の具体的な進め方やそのポイント、組織的な取組みや連携の必要性について、説明することができる。
【授業の概要】
教育相談は、児童生徒一人ひとりの教育上の問題について、本人又は保護者にその望ましい在り方を助言することである。日々変化を繰り返す社会の中で、子ども達は学校内外で様々な問題や課題を抱え易い。不登校やいじめ、非行等学校教育上の課題や問題が益々複雑化する状況において、教育相談は、学校教育目標を達成する上で授業や学級経営と並ぶ重要な機能を果たしている。本講義では、 教育相談における基本的態度や必要な技能に関わる基礎的理論について、具体的な実践例を取り上げながら学習することを通して、学校教育活動における教育相談の目的や意義について深く理解し、説明できるようになること、(不登校やいじめ、非行等)実際の教育相談における対応の基本的流れとポイントを理解し、心理学的視点から検討できるようになることを目標とする。そのため、毎時間、子どもが学校内外で直面し易い諸問題を題材として、実際の教育相談の在り方について検討する機会を設け、グループディスカッションや発表を通して、理論と実践の往還を志向した授業設計を行う。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
1. 教育相談の意義と課題
2. 幼児期・児童期の特徴と発達課題
3. 青年期の特徴と発達課題
4. 教育相談の実際(1):心理的不適応とアセスメント
5. 教育相談の実際(2):不登校
6. 教育相談の実際(3):いじめ
7. 教育相談の実際(4):非行・問題行動
8. 教育相談の実際(5):児童虐待
9. 教育相談の実際(6):個別の理解と支援
10. 教育相談における基本的態度
11. 開発予防的教育相談(1):構成的グループエンカウンター
12. 開発予防的教育相談(2):ソーシャルスキル・トレーニング
13. 開発予防的教育相談(3):ストレス・マネジメント教育
14. 学校組織と関係機関・家庭との連携
15. 振り返りとまとめ

(授業の方法)
各回の授業の基本的な構成は下記の通りである;
【前半】PowerPoint及び講義資料を用いて講義形式で進め、各回全般的事項に係る「知識・理解」の獲得を図る。
【後半】各回の中心的事項に関して、ワークやグループディスカッション、課題解決・探求活動(個人もしくは集団)等を通して学修を深化させるとともに、自らの考えを発表やレポート等にて表現させる。
テキスト・参考書
(テキスト)
特に用いない。毎回講義内容に応じた資料を作成し、配布する。
(参考書)
「生徒指導提要改訂版」(2022、教育図書)
「教育相談の理論と方法: コアカリキュラム対応」(2019、北樹出版)
「事例で学ぶ 生徒指導・進路指導・教育相談:小学校編 改訂版」(2019、遠見書房)
「ロールプレイで学ぶ教育相談ワークブック」(2019、ミネルヴァ書房)
「必携:生徒指導と教育相談(生徒理解、キャリア教育、そして学校危機予防まで)」(2018、北樹出版)
その他、必要に応じて文献資料を紹介することとする。
授業時間外の学修
(事前学修)
次回の講義範囲に関する配布資料を事前に熟読し、次回の講義内容の概略を把握すると同時に、専門用語の意味等を調べておくこと(90分)。
(事前学修)
授業で学んだ内容を振り返り、要点を整理すること、また授業終了時に示す課題に取り組むこと、更に、授業中に議論した内容に関して自分なりの考えをまとめておくこと(90分)。
授業時間外の学修の総時間数:60時間
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
以下の三つの観点に基づいて、評価する;
毎回の課題提出 (30%)、筆記試験(50%)、事後レポート(20%)

(成績評価の基準)
到達目標1;講義内容に即した課題提出、筆記試験、事後レポートの記述がなされている。
到達目標2;講義内容に即した課題提出、筆記試験、事後レポートの記述がなされている。
到達目標3;講義内容に即した課題提出、筆記試験、事後レポートの記述がなされている。
備  考
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容