シラバス情報

授業科目名
デザイン史Ⅰ
開講年次
1年
開講年度学期
2023年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
A-SF-109L
担当教員名
多田羅 景太
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
デザイン史2
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
19世紀における近代デザインの誕生から20世紀前半のバウハウスを中心としたモダニズム運動までのデザイン史の流れを把握し、各時代に生み出されたデザインへの理解を深めることを目標とする。

(受講生の到達目標)
到達目標1:近代デザインの史的展開を把握できる。
到達目標2:各時代の社会・文化的背景を理解し、かつデザインを理解することができる。
到達目標3:デザインに関する多様な見方の理解を深め、デザインと社会、そして私たちの生活との関わりについて主体的に考えることができる。
【授業の概要】
この授業では、産業革命に端を発した19世紀における近代デザインの誕生から、アール・ヌーヴォー、アール・デコといったスタイルの変化を経て、20世紀前半のバウハウスを中心としたモダニズム運動までのデザイン史の流れを概観する。時代と共に変化してきた「デザイン」の社会的役割を理解するためには、各時代のデザインの産物とそれを受容した社会との関係を理解することが不可欠である。また、現代社会におけるデザインの文脈を正確に理解し、さらには未来のデザインを考える上でも、デザイン史の基礎的知識は様々なヒントを与えてくれるであろう。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回:ガイダンス、近代デザインの誕生(アーツ・アンド・クラフツ運動)
第2回:アーツ・アンド・クラフツとプライベート・プレス(アーツ・アンド・クラフツ運動)
第3回:19世紀の印刷技術とポスターへの展開(アーツ・アンド・クラフツ運動)
第4回:鉄とガラスの構造、民族主義とメディア都市の誕生(アール・ヌーヴォー)
第5回:工芸と装飾、ユーゲントシュティルとウィーン分離派(アール・ヌーヴォー)
第6回:ドイツ工作連盟、アール・ヌーヴォーとグラフィックデザイン(アール・ヌーヴォー)
第7回:アール・デコにみる絵画的モダニズムとガラス工芸(アール・デコ)
第8回:アメリカの大量生産とインダストリアル・デザイン(アール・デコ)
第9回:バウハウスの誕生とデザイン教育(モダニズムのデザイン)
第10回:バウハウスの影響とデ・ステイル(モダニズムのデザイン)
第11回:バウハウスとグラフィックデザイン(モダニズムのデザイン)
第12回:ニュー・タイポグラフィ(モダニズムのデザイン)
第13回:バウハウスと建築(モダニズムのデザイン)
第14回:戦争とデザイン(モダニズムのデザイン)
第15回:まとめ

(授業方法)
本講義授業ではスライドを用いて詳細を解説しながら、テキストとして使用する『カラー版図説デザインの歴史』(学芸出版社)を読み解いていきます。
テキスト・参考書
テキスト:カラー版図説デザインの歴史(学芸出版社)
参考資料:デザイン史を学ぶクリティカルワーズ(フィルムアート社)、バウハウスってなあに︖(白水社)
授業時間外の学修
各回の授業で取り上げるテキストの箇所を事前に一読しておくこと。
成績評価の方法と基準
授業参加度30%および期末レポート70%により評価する。
備  考
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容