シラバス情報

授業科目名
文章表現法(学術的文章)
開講年次
1年
開講年度学期
2023年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
G-HU-111L
担当教員名
灰谷 謙二
担当形態
メディア授業
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
大学での学びや社会における実践に必要な教養力の一つである「自分の考えを文章にまとめて相手に伝える力」を身に付けることがこの授業の目的です。様々なジャンルの文章のうち、この授業では特に学術的文章を扱います。学術的文章作成のための基礎知識やルールを修得し、授業のリアクションペーパーやレポートにおいて論理的でわかりやすい文章が書けるようになることを目指します。

(到達目標)
到達目標1; 論理的でわかりやすい文章を書くための基礎知識やルールを理解し、それらを活用して、文章の作成・推敲を行うことができる。
到達目標2; 目的や活用方法を理解したうえで、授業のリアクションペーパーを記述することができる。
到達目標3; 先行研究・文献・データを活用したレポートを作成することができる。
【授業の概要】
学術的文章作成のための基礎知識やルールについて講義を行い、それらの知識・ルールを活用して実際に文章を作成する演習を実施します。演習で作成した文章について、教員からのフィードバックや受講生による相互推敲を行い、書き手・読み手両方の視点を行き来しながら、文章表現の工夫を考えます。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第 1回講義;オリエンテーション、授業の目的・到達⽬標・各回授業の内容と⽅法
演習;授業のリアクションペーパーを書く
第 2回講義;大学の授業で必要な文章作成の力、学術的文章の特徴
演習;今回の授業で学んだことをふまえてリアクションペーパーを書く
第 3回講義;リアクションペーパー作成の目的、リアクションペーパーに何をどのように書くか
演習;活用目的に応じたリアクションペーパーの作成
第 4回講義;論理的でわかりやすい文章表現
演習;教員からのフィードバックをもとに、リアクションペーパーの文章を推敲する
第 5回講義;リアクションペーパーの活用方法
演習;リアクションペーパーを活用してこれまでの授業を振り返る
第 6回講義;レポート課題とレポート評価のためのルーブリックの説明、レポート作成のステップ
演習;レポート作成スケジュールを考える
第 7回講義;レポートのアウトライン、レポートテーマの設定
演習;レポートテーマに関連する材料とその収集方法を考える
第 8回講義;学術的文章における事実・推論・意見・感想の区別の重要性
演習;事実・推論・意見・感想を区別して読む・書く
第 9回講義;先行研究・文献を活用して、事実や推論の根拠や異なる見解等を示す
演習;先行研究・文献を検索する
第10回講義;データを活用して事実や推論の根拠や異なる見解等を示す(1)レポートにおけるデータの活用
演習;データベースの活用、アンケートによるデータ収集、データのクレンジングと集計
第11回講義;データを活用して事実や推論の根拠や異なる見解等を示す(2)傾向をとらえるための分析
演習;集計データを分析して傾向をとらえる
第12回講義;データを活用して事実や推論の根拠や異なる見解等を示す(3)要因を探るための分析
演習;集計データを分析して変数間の関係をとらえる
第13回〜第15回 (a)〜(c)の順番は分散クラスによって異なる
  (a)講義;レポートの構成と文章表現の工夫(動画配信・課題呈示・フィードバックによるオンデマンド型授業)
  (b)引用・参考文献の示し方(動画配信・課題呈示・フィードバックによるオンデマンド型授業)
  (c)レポートの相互推敲(教室(対面)でグループワーク、クラス分散)
第15回授業終了後、指定日時までに第6回授業で示したレポート課題の最終レポートを提出する

(授業の方法)
第1回〜第12回は講義内容の一部を動画で事前配信し、授業時間中はオンラインリアルタイムで講義と演習を実施します。事前配信動画を通して学術的文章作成のための基礎知識やルールを理解したうえで、演習で知識・ルールの活用に取り組みます。また、授業後に講義・演習内容に関連する文章作成課題に取り組むことで学修内容の定着をはかります。文章作成課題については次回授業でフィードバックを行います。
第13回〜15回のうち2回はレポートの構成や文章表現に関する講義(動画配信・課題呈示・フィードバックによるオンデマンド型授業)を行います。1回は教室(対面)でクラスを分散してグループワークを行います。「読み手」「書き手」両方の視点を行き来しながら文章表現の工夫についての考えを深めることをねらいとして、レポートの相互推敲を行います。
テキスト・参考書
(テキスト)資料を配信します。
(参考書)授業で紹介します。
授業時間外の学修
(事前学修)動画視聴により予習を行い、必要に応じて次回授業に関連する資料や材料の収集に取り組んでください。
(事後学修)文章作成課題、授業の復習、最終レポート作成に取り組んでください。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
授業中の演習・グループワーク(第13〜15回中の相互推敲)への取り組み(30%)
課題(30%)、最終レポート(40%)

(成績評価の基準)
到達目標1;演習・グループワークの内容を理解して発信や対話を行っている。
到達目標2;第1〜5回の文章作成課題において、講義演習内容を理解して文章を記述している。 
到達目標3;第6〜15回の文章作成課題において、講義演習内容を理解して文章を記述している。
到達目標3;全体的な構成を考え文章を推敲した最終レポートを作成している。
     (第6回授業でレポート評価のルーブリックを提示します。)
備  考
動画・資料の配信、課題の提出はポータルで行います。
第1回〜12回の授業ではMS-teamsを用いたリアルタイム授業を行います。
文書作成ソフト、表計算ソフト、MS-teamsがインストールされた大学ネットワークに接続可能なパソコンを用意してください。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容