教員名 : 原 卓史
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授業科目名
日本の文学
開講年次
1年
開講年度学期
2023年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
G-HU-112L
担当教員名
原 卓史
担当形態
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
日本近現代文学の短編小説を読み、学生が柔軟かつしなやかな読解が出来るようになることを、授業の到達目標とする。作者の意図、作者が何を考えて作品を書いたのか、といった視点だけではなく、様々な読みの可能性を探る。小説を読むこととは、内容だけではなく、形式や語り(手)にも注目することだということを、授業を通して学ぶ。 (受講生の到達目標) 到達目標1:基本的な資料調査の方法、文学理論の基本的な考え方、読解の方法などを理解することができる。 到達目標2:上記の基礎知識を踏まえてリアクションペーパーを記述することができる。 到達目標3:資料、文学理論、読解方法などを活用したレポートを作成することができる。 【授業の概要】
毎週、一作家の一作品を取り上げ、その作家・作品について講義を行う。作家の略歴、書誌情報の確認の仕方、辞書類の調べ方、同時代評・先行研究の探し方、小説の読解ポイントの見つけ方や文学理論の援用の仕方などを学ぶ。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第 1回 講義:ガイダンス 授業方針の説明、学期末レポートの告知 ・リアクションペーパーの作成 第 2回 講義:芥川龍之介「妙な話」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 3回 講義:太宰治「猿ヶ島」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 4回 講義:則直真衣「月の人」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 5回 講義:村上春樹「タクシーに乗った男」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 6回 講義:宮沢賢治「土神ときつね」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 7回 講義:織田作之助「人情噺」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 8回 講義:梶井基次郎「闇の絵巻」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 9回 講義:田村俊子「女作者」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第10回 講義:岡本かの子「家霊」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第11回 講義:林芙美子「風琴と魚の町」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第12回 講義:久生十蘭「猪鹿蝶」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第13回 講義:江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第14回 講義:谷崎潤一郎「秘密」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第15回 講義:まとめ ・リアクションペーパーの作成と学期末レポートの提出 (授業の方法) ・第1回は授業のガイダンスを行い、授業のおおまかな流れについて説明する。第2回〜第14回は、主なリアクション・ペーパーの紹介、取り上げる作家・作品の解説を行う。第15回は授業のまとめを行う。 ・授業の流れは、以下の通りとする。①受講生は授業開始までにその回の作品を読み終える。②授業を受講する。③授業後、感想文もしくはリアクション・ペーパー(課題作成時間は20分程度、字数は200〜400字程度)を執筆し提出する。④翌週の授業の冒頭で、主なリアクション・ペーパーを紹介する。 ・授業資料(レジュメ)には、いくつか質問項目を入れているので、それらの質問について、学生たちからの意見を求める場合がある。その他、学生たちで話し合いをするような時間をとることも工夫してみたい。 テキスト・参考書
(テキスト)
授業で取り上げる作品は、村上春樹「タクシーに乗った男」を除いて、青空文庫もしくは機関リポジトリなどウェブ上で読むことができる。なお、村上春樹『回転木馬のデッド・ヒート』(講談社文庫 二〇〇四年一〇月)を購入すること(古本、電子書籍も可)。 (参考書) 適宜紹介する。 授業時間外の学修
(事前学習)
授業が始まるまでに、その回の作品やレジュメ(授業資料)を読んでおく。特に作品については繰り返し読むことを推奨する。 (事後学習) その回の作品やレジュメ(授業資料)を読み返し、リアクションペーパーを記載する。事後学修においても、作品を繰り返し読むことを推奨する。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
毎回のリアクションペーパー(75%) 学期末レポート(1000〜1500字)(25%) (成績評価の基準) 到達目標1:基本的な資料調査の方法、文学理論などを利用することについて理解している。 到達目標2:授業内容を踏まえたリアクションペーパーを記述し、文章力の向上を図っている。 到達目標3:授業内容を踏まえた上で、自分なりの意見に基づく学期末レポートを作成している。 備 考
・授業は対面かつリアルタイムで行う。オンラインに切り替わる場合は、teamsの「〇〇年度前期日本の文学」チームを使用し、リアルタイムで行う。
・レジュメ(授業資料)は、「〇〇年度前期日本の文学」チーム内の「授業資料」フォルダ内にアップロードする。 ・授業課題は、ポータルサイトの課題提出爛に提出してもらう。課題ごとに課題提出欄を作成するので、該当する課題提出欄に提出すること。 ・欠席者や授業の復習をしたい学生のために、授業の音声を録音する。ICレコーダーで録音し、チーム内の「ファイル」の「音声」フォルダにアップロードする。 担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
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