シラバス情報

授業科目名
日本語学講義1(古典語)
開講年次
2年
開講年度学期
2023年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
J-JLG-211L
担当教員名
藤本 真理子
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校・高等学校 国語)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・国語学(音声言語及び文章表現に関するものを含む。)
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
日本語学講義3
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
辞書研究の主要トピックから,日本語の歴史的変化への関心を持ち,辞書史の研究の視点を理解する。また,関連する言語表現や文法も含め,自ら考える力を身につける。

(受講生の到達目標)
到達目標1; 日本語学の基本的な知識を理解したうえで,辞書史に関する授業のコメントカードを記述し,小課題に取り組むことができる。
到達目標2; 各時代の辞書資料について,日本語学の専門的な知識を活用して,資料性や特徴を説明することができる。
到達目標3; 辞書資料について,日本語の変遷にかかわる基本的な事象をはじめとした日本語学の知識と研究方法と関連づけて,論じることができる。
【授業の概要】
日本語史のトピックのひとつである,辞書に関連する様々な事象について通時的に扱う。
辞書史を通して,分類方法や語源説などの問題などを取りあげ,古典から現代までの辞書の様相を知る。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回 講義;授業の目的・到達目標・各回授業の内容と方法,古典語への導入
第2回 講義;日本語辞書史とは—古典語資料の紹介—
第3回 講義;日本語辞書(史)とは—研究の観点・用語の整理—
第4回 講義;辞書について
第5回 講義;辞書の分類方法(1)—見出し語—
第6回 講義;辞書の分類方法(2)—語彙体系—
第7回 講義;類聚名義抄
第8回 講義;色葉字類抄
第9回 講義;節用集
第10回 講義;明治期の辞書(1)—『和英語林集成』—
第11回 講義;明治期の辞書(2)—『言海』ほか—
第12回 講義;明治期の辞書(3)—辞書史からみる—
第13回 講義・小課題;語源説(1)
第14回 講義;語源説(2)—現代語の辞書も視野に—
第15回 講義;まとめ

(授業の方法)
オンライン・対面いずれの場合でも、MS-Teamsを活用する。オンライン実施の場合は、ポータルで課題送受信や資料配信を行い、MS-Teamsを用いて同時双方向型、または課題配信型授業を行う。
第1回は,授業への導入として授業計画を確認し,日本語学(古典語)の研究分野について基本的な知識や研究方法を確認する。第2回〜第15回は日本語の辞書史について具体的な辞書を取り上げながら講義を実施する。特に,第4回〜6回は,辞書の種類や見出し語,またその背景にある語彙体系の考え方を理解すること,第7回〜第12回は古辞書や明治期の辞書の資料性と特徴をつかむことをねらいとし,複数の辞書を観察する。第13回・14回は辞書にも記載のよく見られる語源説について解説し,具体的な事例を調べてくることを小課題とする。
テキスト・参考書
(テキスト)
プリントを配布する。
(参考書)
随時,紹介する。
授業時間外の学修
(事前学習)
毎時,前回までの授業内容を復習する。(各0.5時間)

(事後学習)毎時,授業日に授業内容についてコメントカードを提出する(200字程度で講義内容に関するコメント)。授業形態により,授業内にコメントカードを提出する,またはポータルで提出する方法のいずれかを指定する。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
小課題を含む各回授業への取り組みやコメントカード(40%)
期末の筆記試験(60%)

(成績評価の基準)
到達目標1;コメントカードと小課題の評価基準とする。
到達目標2;期末試験の評価基準とする。
到達目標3;期末試験の評価基準とする。
備  考
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容