シラバス情報

授業科目名
会計学概論
開講年次
1年
開講年度学期
2023年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
E-MN-103L
担当教員名
津村 怜花
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 商業)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・商業の関係科目
この授業の基礎となる科目
簿記入門(同時履修が望ましい)
次に履修が望まれる科目
財務会計論・管理会計論・税務会計論・監査論・商業簿記・工業簿記
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
当該講義は、会計学の基礎知識を身に付けることを目的としています。会計学という学問領域は広く、財務会計、管理会計、監査などに分けられます。このような区分を理解するとともに、会計用語や会計を取り巻く制度を理解することが大切です。なお、当該知識は教職免許(商業)においても必要な知識となります。


(受講生の到達目標)
到達目標1:会計学の基礎的な知識(会計用語や会計制度等)を理解し、説明できる。
到達目標2:財務諸表を読むことができる。
【授業の概要】
近年、新聞記事やニュースで会計用語が日常的に用いられており、ビジネスの共通言語として、簿記や会計の知識が必須となってきています。また、教職免許(商業)の取得においても、必須の基礎知識です。このため、当該講義では会計の種類や会計制度の仕組み、その役割等、会計学の基礎的な知識を身に付けられるよう、できる限り平易な言葉を用いて、会計学の基礎的な知識を説明していきます。講義中には多々質問をするので、ただ説明を聞くのではなく、自分の考えを発言するなど、積極的に講義に参加することで、会計学の基礎知識の修得に努めてください。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第 1回 オリエンテーション
     会計とは何か?会計の意味の考察 
第 2回 会計の意義と分類(第1章)
     会計の機能(情報提供、利害調整)、分類(財務会計、管理会計等)
第 3回 簿記の仕組みと会計との関係1(第15章)
     複式簿記の生成から会計学への発達までの史的考察
第 4回 簿記の仕組みと会計との関係2(第7章)
     複式簿記の仕組み(財産法、損益法)、会計公準論、会計主体論
第 5回 財務諸表の構造1(第4章)
     財務諸表の構成と貸借対照表の構造
第 6回 財務諸表の構造2(第4章)
     損益計算書の構造
第 7回 財務諸表の構造3(第4章)
     キャッシュ・フロー計算書の構造、補足情報
第 8回 会計制度と税務会計の概要(第8章、第10章)
     金融商品取引法、会社法、税法、確定決算主義、税効果会計の紹介
第 9回 会計基準の国際的動向(第11章)
     会計の国際化の進展、IFRSと日本基準の相違点
第10回 会計監査の必要性(第9章)
     監査の種類や方法、監査報告書における意見表明の種類
第11回 財務諸表の分析(第3章)
     収益性の分析、安全性の分析の基礎知識
第12回 管理会計の概要(第5章)
     CVP(損益分岐点)分析、意思決定会計の基礎知識
第13回 原価計算の概要(第6章)
     費目別計算、部門別計算、製造別計算の基礎知識
第14回 公会計の概要(第14章)
     公会計の定義と企業会計との相違点、類似点
第15回 会計の知識とキャリア(第2章)
     会計専門職などの紹介

(授業方法)
15回すべてパワーポイント等で作成されたスライドを用いて、教員が講義する形で行います。必要に応じて計算問題等を解説する際には、黒板を利用する場合もあります。講義資料は事前にkyouzaiフォルダ等で配布しますので、テキストとあわせて事前学修に役立ててください。講義後にはポータルを利用して、毎回、復習問題を出題します。講義翌日の17時までにポータルを利用して解答を送ってください。復習課題の模範解答や解説は、講義翌週までにkyozaiフォルダ当で開示します。また、必要に応じて次回の講義時に解説をします。
テキスト・参考書
(テキスト)
上野清貴編著『スタートアップ会計学』同文舘出版。(その折の最新版)

(参考書)
神戸大学経営学研究室編『会計学基礎論(第6版)』同文舘出版、2019年。
谷武幸・桜井久勝・北川教央編著『1からの会計』碩学舎、2021年。

この他、必要に応じてプリント等を配布します。
授業時間外の学修
(事前学修)
テキストの該当箇所および配布資料を読むことにより、予習を行ってください。

(事後学修)
講義終了後にポータルで配信する復習課題に取り組んでください。また、開示された模範解答等を確認し、理解が足りない箇所についてはテキストや配布資料の読み直しを行って下さい。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
定期試験(70%)
復習課題(30%)

(成績評価の基準)
到達目標1:会計学の基礎的な知識(会計用語や会計制度等)に関する問題に正しく答えることができている。
到達目標2:財務諸表や財務諸表分析に関する知識を問う問題や計算問題に対して、正しく答えることができている。
備  考
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容