シラバス情報

授業科目名
マーケティング論
開講年次
3年
開講年度学期
2023年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
E-MN-301L
担当教員名
小川 長
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 商業)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・商業の関係科目
この授業の基礎となる科目
経営学入門・総論
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
 この授業の目的は、マーケティングに関する基本的な理論を学び、それを実践に活かすための知見を修得することです。それぞれの回において、事例を交えながら実践に活かすことのできる理論を理解していくことになります。実務レベルのマーケティングに関する理論的な知識の修得と、実際に仕事においてその理論を活かすことのできる実践基礎力を身に着けることが目標となります。

(受講生の到達目標)
到達目標1;マーケティングに関する基本的な知識について説明できる。
到達目標2;その知識が取り上げられた事例の中にどのように活かされているか説明できる。
到達目標3;マーケティングの知識を用いて、具体的な身近な事例にどのように活かされているか説明できる。
【授業の概要】
 まず最初に、マーケティング論とはどのような学問であるかを学びます。その後、テキストの章に沿って、各々の章で取り上げられた事例に照らしながら、基本的なマーケティングの知見を一つずつ学んでいきます。各回、パワーポイントのスライドを用いて対面で授業を進めていきますが、学んでいくそれぞれの知見について、受講者が自主的に身近な事例を想起しながら考え、実際に応用できるレベルで理解しようとする姿勢が必要です。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回 マーケティング発想の経営
 ・マーケティング・マイオピア、機能と目的、価値と性能
第2回 マーケティングの成り立ち
 ・マーケティング論の誕生、マーケティング論の特徴
第3回 マーケティングの基本概念
 ・製品政策、プロモーション政策、流通政策、価格政策
第4回 製品のマネジメント
 ・市場機会分析、製品コンセプト、製品ライフサイクル管理
第5回 価格のマネジメント
 ・需要を考慮した価格設定、代替品を考慮した価格設定、マーケティング・ミックスにおける価格設定
第6回 広告のマネジメント
 ・広告マネジメント、プロモーション・ミックス、メディア・ミックス
第7回 チャネルのマネジメント
 ・チャネル選択、チャネル管理、パワー基盤
第8回 サプライチェーンのマネジメント(SCM)
 ・在庫の役割、在庫の管理、企業間調整としてのSCM、部門間調整としてのSCM
第9回 営業のマネジメント
 ・営業と販売、取引先との連携、他部門との連携
第10回 顧客関係のマネジメント
 ・顧客関係の構築と維持、信頼とコミットメント、カスタマー・リレーションシップ・マネジメント、価値共創
第11回 ビジネスモデルのマネジメント
 ・技術志向、価値志向、ビジネスモデル開発
第12回 顧客理解のマネジメント
 ・顧客との対話、マーケティング・リサーチ、ストーリー
第13回 ブランド構築のマネジメント
 ・パブリック・リレーションズ、ブラントの機能、ブランドの効果
第14回 ブランド組織のマネジメント
 ・ブランド・エクイティ、ブランド・マネージャー、ブランド・ポートフォリオ
第15回 社会責任のマネジメント
 ・企業の公共性、ベンチャー型CSRの意義と実現

(授業の方法)
 授業は15回すべて、パワーポイント等で作成されたスライドを用いて教員が講義する形式で実施します。授業中に質疑応答の時間を設けますので、わからない点や理解があやふやだと思う点は遠慮なく質問し、その場でしっかり理解するようにして下さい。事前学修として、各回に対応したテキストの章に掲載されている事例を各自で読み、事例の内容を把握しておいて下さい。また、事後学修として、テキストの各章の章末にある「?考えてみよう」について取り組んで下さい。なお、各回の講義終了後に、授業で使用したスライドをポータルサイトにアップロードしますので、復習に役立てて下さい。中間試験は、第8回の授業が終了した時点でポータルサイト上で行います。
テキスト・参考書
1からのマーケティング[第4版](石井淳蔵ほか)碩学舎
授業時間外の学修
(事前学修)
 各回に対応したテキストの章に掲載されている事例を、事前に各自で読み、不明な用語や事項を各自で調べて、事例の内容を把握しておいて下さい。

(事後学修)
 各回に対応したテキストの章の章末に掲載されている「?考えてみよう」について、身の回りの実例を用いて考えてみて下さい。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
中間試験(30%)、期末試験(70%)で評価します。

(成績評価の基準)
到達目標1;マーケティングの考え方や専門用語を理解し、答えることができている。
到達目標2;取り上げられた事例の中で、それがどのように活用されているか説明できている。
到達目標3;マーケティングの考え方や知識が応用されている具体的な事例を見つけ出し、それを論理的に説明できている。
備  考
各課題の事例企業を事前に調べておくこと。
わからないところは必ず質問してクリアにすること。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
大手企業の管理職、および経営コンサルタントの経歴を持つ教員による、理論および実践的な理解を目指す授業