シラバス情報

授業科目名
基礎演習1
開講年次
1年
開講年度学期
2023年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
E-CS-101S
担当教員名
森本 幾子
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
本演習の目的は、大学における学問の基礎的知識を、共通の文献を読むことによって学ぶことです。さらに、共通の文献を分担して輪読することによって、資料のまとめ方、発表の仕方を繰り返し学び、今後の学修に応用できる力を身に着けます。

(受講生の到達目標)
到達目標1:日本経済に対する基本的な知識について説明できるようになること。
到達目標2:テキストを輪読することによって、著者の見解をまとめることができるようになること。
到達目標3:発表を通して、自分の意見を述べることを中心としたプレゼンテーションができるようになること。
【授業の概要】
本演習では、一冊の本を輪読することによって、日本経済についての基礎的な知識を身に着け、著書の内容をまとめる作業を通して、大学での学習・調査・研究・発表の方法を学びます。また、他の発表者の見解に対して全員が意見を出し合うことによって、共通のテーマを掘り下げます。
【授業計画と授業の方法】
第1回 ガイダンス
   「基礎演習1」の進め方についての説明、輪読著書の紹介
第2回 テキスト輪読の前に
   日本経済についての基礎知識
第3回 テキストの輪読(1)
   経済成長率の推移と戦後経済、出生率の低下、日本人の労働時間
第4回 テキストの輪読(2)
   労働生産性、産業構造の変化、日本企業の特徴
第5回 テキストの輪読(3)
   高齢者率の上昇、公的教育支出の割合、賃金格差について
第6回 テキストの輪読(4)
   子どもの教育資金、通塾率と学力差、学歴と職業
第7回 日常的に関心あるテーマに関する発表(1)
第8回 日常的に関心あるテーマに関する発表(2)
第9回 日常的に関心あるテーマに関する発表(3)
第10回 テキストの輪読(5)
    終身雇用か転職か、企業規模による賃金格差、男女間賃金格差
第11回 テキストの輪読(6)
    正規・非正規間の賃金格差、職業別年収差、定年廃止について
第12回 テキストの輪読(7)
    M字カーブ是正のために、変化する家族形態、生涯未婚率の上昇
第13回 テキストの輪読(8)
    結婚にまつわる格差、離婚の現実、日本人の幸福度について
第14回 テキストの輪読(9)
    日本の空き家率、犯罪率と景気、人生を楽しむ術
第15回 総括
    レポートの書き方について、文献の引用について


(授業の方法)
本演習では、おもに現在の日本経済や社会に関する一冊の著書を輪読します。2週間前には発表者を決定しますので、自分が発表する演習回までに、発表の準備をしてください。発表時間は、質疑応答を含め、一人20分程度とします。今後の大学での発表の練習のため、パワーポイント資料を使用して発表してもらう予定ですが、初めはWord資料でも構いません。資料のまとめ方、発表の方法については、演習のはじめにレクチャーします。その他、自分が関心を持っている社会的な出来事についても発表してもらいます。
テキスト・参考書
橘木俊詔『日本の構造 50の統計データで読む国のかたち』(講談社現代新書、2021年)(各自で購入すること)
授業時間外の学修
(事前学修)
①輪読著書のうち、自分が担当する箇所をよく読み、内容のまとめと、著者の見解に対する自分なりの意見を発表できるように準備してください。発表の準備は1時間以上かけて行ってください。
②自分の発表以外の箇所も、必ず事前に読んで、演習に参加してください。
(事後学修)
演習終了後は、自分の発表および他の人の発表資料を再度読み込み、十分に復習をしておくようにしてください(30分程度)。最終のレポート課題は、自分の担当個所だけでなく、他の方の発表部分も関係します。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
著書担当個所の発表(60%)
関心あるテーマについての発表(10%)
最終レポート課題(30%)

(成績評価の基準)
到達目標1:日本経済に対する基本的な知識について回答することができる。
到達目標2:テキストを輪読することによって、著者の見解をまとめ、自分なりの意見を述べることができる。
到達目標3:他の人に伝わるように(まとめ方、意見表出の方法など)発表をすることができる。
備  考
1.テキストをよく読んで予習をし、授業に参加すること。
2.無断欠席は認めていない。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容