教員名 : 西嶋 亜美
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授業科目名
美学(芸術学)特講
開講年次
1年
開講年度学期
2022年度前期、2022年度後期
単位数
4単位
科目ナンバリング
担当教員名
西嶋 亜美
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校専修免許・高等学校専修免許 美術) 施行規則に定める科目区分又は事項等・・・教科及び教科の指導法に関する科目 この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の到達目標及びテーマ】
作品をめぐる言葉——解釈・分析・評価——
作品を解釈、分析、評価する批評文や解説文を、批判的に読み取ることを目標にします。教員による講義と、担当者が内容を要約して発表したのちに参加者全員で議論するゼミナール形式を織り交ぜて授業を行います。テーマに対する理解を深めるとともに、口頭での議論や文章の要約といったスキルを身に付けましょう。 【授業の概要】
簡単な進め方のオリエンテーションの後、まずは、講読の際の決まりごとの伝達をかねてテキスト(文章)を扱ううえでの引用や参照、配布資料作成の作法について確認をします(第2回〜第4回)。その後、基本的な概念について、そして芸術論の歴史上で重要な文献について、講義・講読を行います。話題になっている芸術作品や社会的背景などについても議論を進めます。受講生には、積極的な参加を求めます。
【授業計画】 講 義 内 容
授業の形態は「演習・講読」で、事前にテキストを読み、必要な調べものを行う「事前学習」が必要です。担当や回によりますが、平均して60分ほどは見ておきましょう。
以下は、扱うトピックの例であり、受講者の関心等に応じて内容は変化します。 テキストをじっくり読み込むことを重視するので、実際には一つのテーマについて数回を通して取り組むことになります。 第1回:全体オリエンテーション 第2回:テキストの扱いの基本(1):剽窃を防ぐ 第3回:テキストの扱いの基本(2):註と参考文献 第4回:テキストの扱いの基本(3):要約 第5回:「解釈」(1)導入のための講義 第6回:「解釈」(2)作者中心の考え方 第7回:「解釈」(3)創造的な解釈と誤解 第8回:「解釈」(4)「解釈」に反対する立場 第9回:「解釈」(5)身近な「解釈」に基づく議論 第10回:「批評」(1)導入のための講義 第11回:「批評」(2)「批評」の様々な含意 第12回:「批評」(3)価値判断という役割 第13回:「批評」(4)生産的な批評とは 第14回:「批評」(5)身近な時評に基づく議論 第15回:前期の総括 第16回:後期オリエンテーション 第17回:展覧会時評の始まりとディドロ 第18回:ロマン主義と新古典主義、1827年の論戦 第19回:ゴーティエと文学的批評 第20回:ボードレール、想像力と現代性 第21回:ゾラと画家たち 第22回:印象派と批評の役割 第23回:新印象主義の理論 第24回:象徴主義とナビ派の周辺 第25回:20世紀初頭の美術と批評 第26回:ダダとシュルレアリスム、詩と造形 第27回:モダニズムとその超克 第28回:フェミニズム批評 第29回:ポストコロニアリズム批評 第30回:総括 テキスト
指定しない。講読文献は配布します。
参考書・参考資料等
佐々木健一『美学辞典』東京大学出版会、2001年、西村清和編『分析美学基本論文集』勁草書房、2015年、Harrison & Wood, Art in Theory 1900-2000, Malden, MA 2001他、講義の際に適宜紹介します。
学生に対する評価
授業参加度(50%)、授業内発表・課題(50%)
備 考
オンライン対応になる場合、teamsを用いたリアルタイム授業になり、受講生のみなさんも画面共有をして口頭で議論に参加してもらうことになります。使い方等はその都度サポートしますのでご安心ください。
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