シラバス情報

授業科目名
文芸創作特論
開講年次
1年
開講年度学期
2022年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
担当教員名
光原 百合
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校専修免許・高等学校専修免許 国語)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・教科及び教科の指導法に関する科目
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の到達目標及びテーマ】
文芸創作において「何を書くか」に劣らず重要なのが、「どう書くか」の問題である。いかなるジャンルの文学作品を執筆するにあたっても、読者の存在を想定する限り、作者の伝えたいことをより強く効果的に伝えるために文章表現力を磨いていくことは、決しておろそかにできない。本講義においてはその視点に立って、文章力を高めるため、「翻訳」および「創作」の技法の分析、そしてその実践に取り組む(実践は主に翻訳によって行う)。それによって獲得した文章力は、読者として作品を鑑賞する際にも大きく役立つはずである。
【授業の概要】
様々な作品の翻訳例を参照しつつ、言語の文法構造の違いや文化的な差異がどのように翻訳に反映されるかを分析する。
受講生がそれぞれ、興味深い翻訳例を探してくることも課題にして、言語感覚を養う。
受講生は実際に文学作品や映画字幕翻訳の実践を行い、それを通じて文章の磨き方を練習する。翻訳の実践は主に、英語から日本語への翻訳を取り上げるので、この授業を履修する際にはある程度の英語力が必要となる(日本の高校で学ぶ程度の英語力があれば問題ありません)。
【授業計画】                 講    義    内    容
第1回、第2回 翻訳の諸問題(統語レベル、意味レベル、文化レベル)の提示と分析
第3回.翻訳を巡る議論の紹介
第4回、第5回.翻訳実践(笑い話と映画字幕翻訳)
第6回.語りの種類と視点の問題
第7回.翻訳に関する論文紹介
(適宜、受講生による研究発表の時間を設ける。)
テキスト
講義内で適宜指示。
参考書・参考資料等
学生に対する評価
平生点と提出物によって評価。
備  考
翻訳の課題として英語テキストを用いるので、受講に際しては、ある程度の英語読解力が必須となる。留意されたい。