シラバス情報

授業科目名
地域文学特論
開講年次
1年
開講年度学期
2022年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
担当教員名
藤井 佐美
担当形態
単独・メディア授業
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校専修免許・高等学校専修免許 国語)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・教科及び教科の指導法に関する科目
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の到達目標及びテーマ】
地域が育んできた文学世界を解き明かすことにより、文学研究の普遍的な課題を実証的に考察する能力を養う。授業計画1〜3の分析を通して、地域文化の魅力と伝承に向けての課題について理解を深める。
【授業の概要】
地域文学の研究は歴史的問題にとどまらず、広範囲に及ぶ多様な伝承世界が対象となり得る。履修者の研究テーマとの接点を探るとともに、地域を中心とする文学研究や民俗学研究の最新の動向についても紹介する。
【授業計画】                 講    義    内    容
文学を取り巻く環境や未開拓の在地伝承を通して、文学作品に関する諸問題を多角的な視点から分析する。尾道だけでなく全国各地の伝承事例を取り上げ、日本文学史にもかかわる地域文化研究の方法を指導する。主には以下のテーマに関する課題解決型学習とする。
1、地域の資料を読み解く。
尾道は「寺の町」としても知られるが、地誌を手がかりに古文書類(寺社縁起資料等)や地図を読み解き、
在地伝承を資料から考察する。
2、文学作品から地域を考える。
物語・説話・紀行文・随筆を精読し地域文学への理解を深める。また、地域に関わる絵画・映像・音声資料を通して
芸術面からも日本文化の魅力に触れる。
3、在地伝承を考える。
民間説話と文学作品をめぐる伝承の多様性について理解を深める。なお、地域の歴史等を考慮すると、古典から近現
代に及ぶ様々な文学作品との関連が推測されるため、伝承系譜を辿りながら段階的な指導を行う。

第 1回 地域文学とは(講義)
第 2回 地図を読む(課題解決型学習) 
第 3回 地誌を読む1(課題解決型学習)
第 4回 地誌を読む2(課題解決型学習)
第 5回 地誌を読む3(課題解決型学習)
第 6回 物語・説話を読む1(課題解決型学習)
第 7回 物語・説話を読む2(課題解決型学習)
第 8回 物語・説話を読む3(課題解決型学習)
第 9回 紀行文・随筆を読む1(課題解決型学習)
第10回 紀行文・随筆を読む2(課題解決型学習)
第11回 紀行文・随筆を読む3(課題解決型学習)
第12回 在地伝承をたどる1(課題解決型学習)
第13回 在地伝承をたどる2(課題解決型学習)
第14回 在地伝承をたどる3(課題解決型学習)
第15回 在地伝承と地域社会(講義)
テキスト
資料を配布する。
参考書・参考資料等
講義で指示する。
学生に対する評価
受講態度と研究発表の内容(50%)、最終レポート(50%)の内容による総合評価。
備  考
オンライン授業の場合はteamsを利用しリアルタイム授業を予定。