教員名 : 津村 怜花
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授業科目名
財務会計特論
開講年次
1年
開講年度学期
2022年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
担当教員名
津村 怜花
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校専修免許 商業) 施行規則に定める科目区分又は事項等・・・教科及び教科の指導法に関する科目 この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
管理会計特論
【授業の到達目標及びテーマ】
本講義では、企業会計原則や企業会計基準などを踏まえ、必要な会計処理のみならずなぜそれら原則・基準が設定されたのかを考察することを目的とする。このため、以下の到達目標を設定する。
1.各回で取り扱うテーマにおいて、どのような会計処理を行う必要があるか説明できる。 2.なぜそのような会計処理を行う必要があるのか、また当該会計処理に問題がないかなど、他の基準等との整合性を踏まえ説明することができる。 【授業の概要】
会計学には、大きく分けて外部の利害関係者に経営活動の成果を伝達する財務会計と、組織内部の利害関係者に経営管理に関する情報を提供する管理会計とに二分される。
その中で財務会計は、外部の利害関係者に対する報告に着目する学問領域であることから、順守すべき社会的ルールとしての企業会計原則や企業会計基準等を熟知することが求められる。さらに、会計の国際化が進み国際財務報告基準(IFRS:International Financial Reporting Standards)とのコンバージェンスが進む今日においては、これらのルールを熟知するのみならず、財務報告を行う上で適切な会計処理とは何かを考える力も求められている。以上のことから、高度な会計処理が可能であることのみならず、その処理をなぜ行わなければならないのか、企業会計原則をはじめとしたルール、また収益認識会計基準のように新たに公開された会計基準などについて、それらのルールを知るだけではなく、設定された背景をも知る必要がある。 このため、本講義では、収益認識に関する会計基準などのカレントトピックスなどを取り上げ、これらを企業会計原則や企業会計基準、そして国際財務報告基準から改めて求められる会計処理を考察することとする。これにより、会計処理を行う理由を含め、理解することを目的とする。 【授業計画】 講 義 内 容
※毎回授業前には、予習として該当する教科書の章などをよく読み、ミニレポートを作成すること(所要時間は1時間程度)。また講義後は復習を行い、知識の整理を行うこと(所要時間は30分程度)。
※授業では毎回、講義の後に報告・討論を行う。 第1回 オリエンテーション 第2回 財務会計の機能と制度(第1章) 第3回 利益測定と資産評価の基礎概念(第2章) 第4回 会計理論と会計基準(第3章) 第5回 財務諸表の作成と公開(第12章) 第6回 連結財務諸表の公表制度(第13章) 第7回 財務諸表の活用①(配布資料) 第8回 財務諸表の活用②(配布資料) 第9回 課題報告① 第10回 課題報告② 第11回 会計の国際化の潮流(配布資料) 第12回 収益認識に関する会計基準(第6章) 第13回 論文レビュー① 第14回 論文レビュー② 第15回 論文レビュー③ テキスト
桜井久勝著『財務会計講義』(第22版)中央経済社、2021年。
参考書・参考資料等
桜井久勝『財務諸表分析』(第8版)中央経済社、2020年。
中央経済社編集『新版 会計法規集』(第12版)中央経済社、2021年。 辻山栄子編著『IFRSの会計思考 過去・現在そして未来への展望』中央経済社、2015年。 この他、必要に応じて文献を紹介する。 学生に対する評価
報告60% 質疑40% を踏まえ、総合的に評価する。
備 考
オンラインで授業を実施する場合は、teamsを用いたリアルタイム授業とする。
なお、受講生の興味・関心を踏まえ、授業計画の変更を行うこともありうる。 |