シラバス情報

授業科目名
日本経済史特論
開講年次
1年
開講年度学期
2022年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
担当教員名
森本 幾子
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校専修免許 商業)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・教科及び教科の指導法に関する科目 
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の到達目標及びテーマ】
幕末の開港以降の日本近代史における歴史的発展についての理解を深め、資本主義体制を選択した日本社会の変遷とその中で生じた様々な問題について考えていく。その際、日本の産業革命や明治期の日清・日露戦争が日本経済にどのような影響を与えたのかを合せて考察し、現在社会に至るまでの歴史的経緯をふまえ、社会に対して、自分なりの意見を持つことが本講義の目標である。 
【授業の概要】
テキストを進めるなかで日本の資本主義の形成過程について理解し、現代社会の様々な問題について歴史的に考察する能力を養う。事前にテキストを講読し、内容をまとめた上で、その他文献等も引用し、最終的に自分の意見を述べる。毎回(15回)すべての受講者が発表し、その内容について全員で議論する。
【授業計画】                 講    義    内    容
第1回 近代社会と市場経済
第2回 19世紀世界的大不況のなかの日本経済
第3回 民間産業の育成策−「国の強弱」は「人民の貧富」による
第4回 活躍する商人−貿易商人の資本蓄積と為替取引−
第5回 世界恐慌と松方デフレ
第6回 増加する欧米・アジアへの輸出
第7回 資本制企業の勃興−巨大株式会社、鉄道資本−
第8回 日清戦争−欧米商人・中国商人への恐怖−
第9回 東アジアの帝国主義
第10回 資本制企業の展開−金本位制国へ−
第11回 日露戦争−総力あげての戦い−
第12回 急成長する企業−三井物産・三菱造船−
第13回 労働運動の「冬の時代」
第14回 日露戦後処理
第15回 産業革命から情報革命へ
テキスト
石井寛治『日本の産業革命 日清・日露戦争から考える』(講談社学術文庫、2012年)(各自購入すること) 
参考書・参考資料等
テキスト以外の参考資料については、講義の中で適宜紹介する。
学生に対する評価
受講者の講義への意欲的な態度、発表や意見の内容、レポート提出(2回以上)によって評価する。
備  考
1.世界史および日本史の大まかな流れを理解しているものとして講義を進める。
2.講義は輪読形式で進め、発表担当者は、内容をまとめ自分の意見を述べたレジュメを人数分用意しておくこと。
3.分からない歴史用語については、必ず予習を行うこと(各回予習・復習とも1時間程度)。
4.全回および一部オンラインで実施する場合は、「リアルタイム」受講とし、Microsoft Teamsを使用する。