シラバス情報

授業科目名
特別な支援を必要とする生徒への指導
開講年次
1年
開講年度学期
2022年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
C-TL-102L
担当教員名
山口 明日香
担当形態
【科目の位置付け】
教育の基礎的理解に関する科目
【授業の到達目標及びテーマ】
1【特別支援教育の理念や制度、特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の障害特性及び心身の発達について理解する】
(1)特別支援教育に関する制度の理念やインクルーシブ教育システム、「連続した学びの場」の仕組みについて理解している。
(2)発達障害や軽度の知的障害などの支援を必要とする幼児、児童及び生徒の心身の発達、心理的特性及び学習の過程において生じる困難を理解している。
(3)視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱等を含むその他の障害のある幼児、児童及び生徒の学習上又は生活において生じる困難とそれに対する工夫について基礎的な知識を身に付けている。
2【特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する教育課程や支援の方法など配慮の視点や必要な環境構成を理解する】
(1)発達障害や軽度の知的障害やその他の障害のある幼児、児童及び生徒に対して必要な支援方法や配慮の視点、教材の工夫や環境構成の条件について理解している。
(2)「通級による指導」及び「自立活動」「交流及び協同学習」の学習指導要領及び教育課程上の位置付けを理解しその実践について例示することができる。
(3)特別支援教育に関する教育課程の枠組みを踏まえ、個別の指導計画及び個別の教育支援計画、個別の移行支援計画の位置づけを理解し、作成する計画の活用方法を理解している。
(4)特別支援教育コーディネーターや補助員、関係機関や家庭等と連携しながら支援体制を構築することの必要性を理解し、求められる多機関・多職種連携の課題と特徴を理解している。
3【障害はないが特別の教育的ニーズのある幼児、児童及び生徒の学習上又は生活上の困難とその対応を理解する。】
(1)母国語や貧困の問題等により配慮を要する教育的ニーズのある幼児、児童及び生徒の学習上又は生活上の困難、求められる組織的対応や社会的資源の課題について理解している。
【授業の概要】
特別支援学校だけでなく通常の学級に在籍している発達障害をはじめとする様々な障害等によって特別な支援を要する幼児、児童及び生徒の特性や配慮の視点、求められる環境構成について基礎的な知識を獲得する。また、幼児、児童及び生徒が主体的に学習活動に参加し、達成感とともに生きる力を高めることを目指し、個別の教育的ニーズに応じた工夫の仕方、他の教員や関係機関と効果的に連携して組織的対応をするための方法を理解する。本授業によって、インクルーシブ教育システム構築に求められている教育者としての基礎的な力の形成を目指します。
【授業計画】                 講    義    内    容
第1回:特別支援教育の仕組みと幼稚園等・小学校・中学校・高等学校(中等教育学校)における特別支援教育(講義,課題,フィードバック)
第2回:障害のある幼児児童生徒に対する教育1 (知的障害・肢体不自由)(講義,課題,フィードバック)
第3回:障害のある幼児児童生徒に対する教育2 (視覚障害・聴覚障害・言語障害)(講義,課題,フィードバック)
第4回:障害のある幼児児童生徒に対する教育3 (自閉症スペクトラム障害)(講義,課題,フィードバック)
第5回:障害のある幼児児童生徒に対する教育4 (ADHD・LD等) (講義,課題,フィードバック)
第6回:障害のある幼児児童生徒に対する教育5 (病弱・情緒障害・その他の障害)(講義,課題,フィードバック)
第7回:特別支援教育コーディネーターの役割と校内支援体制の構築(講義,課題,フィードバック)
第8回:特別支援教育の対象・教育課程の編成及び配慮事項1 (自立活動)(講義,課題,フィードバック)
第9回:特別支援教育の対象・教育課程の編成及び配慮事項2 (通級による指導)(講義,課題,フィードバック)
第10回:個別の指導計画・個別の教育支援計画と個別の移行支援計画(講義,課題,フィードバック)
第11回:障害はないが特別の教育的ニーズがある幼児児童生徒への対応(講義,課題,フィードバック)
第12回:保護者支援と家庭との連携(講義,課題,フィードバック)
第13回:特別支援教育における関係機関との効果的な多職種連携(講義,課題,フィードバック)
第14回:学級運営と障害理解教育(講義,課題,フィードバック)
第15回:特別支援教育におけるキャリア教育とインクルーシブ教育(講義,課題,フィードバック)
定期試験

各回授業の事前・事後学習にはおおよそ1時間程度を必要とします。課題は指定されたものを指定期日までにポーダブルサイト(Teams等)の課題提出機能を使って提出を必要とします。
テキスト
大塚玲(編)『インクルーシブ教育時代の教員をめざすための特別支援教育入門』(萌文書林)
参考書・参考資料等
適宜、授業で紹介する。
学生に対する評価
試験成績(60%)、レポート及び小テスト(30%)、授業中の質問や意見等の活動状況(10%)、レポートや小テストについては毎回の授業毎に教員の講評を行うことによってフィードバックします。定期試験結果のフィードバックは教務係を通して行います。具体的な方法については講義中に案内します。
備  考
オンライン授業の場合はTeamsで資料を配信し,Teams又はZoomを用いたリアルタイムでオンライン授業を実施します(リアルタイムの際のURLはTeamsへ提示します)。また課題提出物とアンケート機能への回答をもとに各回授業のフィードバックを行います。