シラバス情報

授業科目名
中世文学専門演習b
開講年次
2年
開講年度学期
2022年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
J-SG-313S
担当教員名
藤川 功和
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
中世文学専門演習a
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
中世歌書の輪読を通じて、和歌文学に関する基礎知識や研究方法を取得する。
【授業の概要】
13世紀半ば頃に、藤原行家が編集したと目される、『人家和歌集』(じんかわかしゅう)を輪読する。
同書は、『続古今和歌集』(1265年)成立から間もない時期に編まれた私撰集であり、天皇・大臣・僧・女房など、歌人の社会的属性に応じて和歌を配列している点で、特異な形態を持つ。残念ながら、現存本文は、巻八から巻十までしか知られていないが、文永年間頃の歌壇の様相を知る上でも貴重な資料である。

本集の輪読を通じて、①先行研究の調査・分類・活用方法、②皇族・貴族・僧侶などの歌人に関する調査方法 ③和歌の注釈の仕方等、中世和歌研究に関する基礎的事項の確認を行う。また、同書が未注釈であることから、演習発表の成果を元に、注釈の共同作成も行い、論文化を目指す。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 授業の概要─注釈の方法と担当決め─(講義)
第 2回 『人家和歌集』の捉え方(講義)
第 3回 『人家和歌集』輪読(1)(発表)
第 4回 『人家和歌集』輪読(2)(発表)
第 5回 『人家和歌集』輪読(3)(発表)
第 6回 『人家和歌集』輪読(4)(発表)
第 7回 『人家和歌集』輪読(5)(発表)
第 8回 『人家和歌集』輪読(6)(発表)
第 9回 『人家和歌集』輪読(7)(発表)
第10回 『人家和歌集』輪読(8)(発表)
第11回 『人家和歌集』輪読(9)(発表)
第12回 注釈の作成① 
第13回 注釈の作成②
第14回 注釈の論文化作業①
第15回 注釈の論文化作業②
テキスト・参考書
特になし。
授業時間外の学修
くずし字辞典
成績評価の方法と基準
発表内容(口頭発表・作成資料)から判断。
備  考
・辞書(古語辞書、もしくは電子辞書)の持参を求める。

・感染拡大によりオンライン対応となった場合は、teamsを用いた遠隔授業を実施する。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容