シラバス情報

授業科目名
日本語学概論
開講年次
1年
開講年度学期
2022年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
J-JLG-101L
担当教員名
灰谷 謙二
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校・高等学校 国語)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・国語学(音声言語及び文章表現に関するものを含む。)
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
日本語学講義2
【授業の目的と到達目標】
身近な現象をあらためて見直し、日常の中から問題を発見する経験と視点をもてるようになる。日本語学全般についての基礎的知識をバランスよく獲得する。
【授業の概要】
日本語を研究するというのはどういうことなのでしょう。空気のように意識することなく使いこなしているつもりの日本語も、実は分からないことだらけです。いままでに学習してきた国語の常識的知識が広範な世界のごく一部のものであることを知る。そして日本語がどのような特徴や仕組みをもっているか、それを理解するためにはどのようにアプローチすればよいのかという、基本的な知識と研究方法を学びながら言葉について考えることの楽しさを知ってもらいたいと思います。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 日本語について考えること(講義)
・事前学習 事前配布資料に目を通し日本語学とはどのようなものかしらべてみる。(30分)、
・事後学習 課題文献通読と要旨まとめ(150分)
第 2回 日本語の音声・母音と子音、有声と無声、IPA(講義・実習)
・事前学習 音声記号とはどのようなものか調べておく(30分)
・事後学習 参考URL(東京外大言語モジュール)からIPAと実際の発音の関係を確認する(150分)
第 3回 日本語の音韻(講義)
・事前学習 音声と音韻の違いをしらべておく(30分)
・事後学習 日本語の音節における条件異音の例をさがす(120分)
第 4回 語の文法 語構造(講義)
・事前学習 単純語・複合語・派生語とは何か調べておく (30分)
・事後学習 複合語と連濁のルールについてのレポート(150分)
第 5回 文とは何か 叙述と陳述(講義)
・事前学習 陳述とはどういうことか調べて、配布資料に目を通しておく(30分)
・事後学習 素材としての叙述と表現としての陳述の具体例をさがす(150分)
第 6回 文とは何か(構文論)(講義)
・事前学習 構文とはなにかについて調べておく。(30分)
・事後学習 渡邊実の文の定義について実例のなかで確認する(120分)
第 7回 文の形 文の成分、従属節(講義)
・事前学習 従属節とはなにか調べておく(30分) 
・事後学習 連体修飾における内の関係・外の関係についての例をあつめる。(150分)
第 8回 新しい文法の概念 時間・認知・文法化 (講義)
・事前学習 テンスとアスペクトの違いについて調べておく(30分)
・事後学習 身の回りから認知にかかわる例をさがす(150分)
第 9回 文法の変化と歴史 (講義)
・事前学習 記紀万葉の時代と、平安時代で文法の違っていたものをさがす(30分)
・事後学習 紹介する参考文献を読む(150分)
第10回 言葉の社会的多様性 位相 (講義)
・事前学習 位相という用語はどのジャンルでどういう意味で使われているかを調べてみる(30分)
・事後学習 同じ概念が複数の語で表現されるものを探してみる。(150分)
第11回 日本語の方言 (講義)
・事前学習 方言の定義についてしらべてみる(30分)
・事後学習 「だからいったじゃないか」の全員の方言データを分析してみる(150分)
第12回 日本語の文字と表記  (講義)
・事前学習 ひらがなとカタカナの字母を確認しておく (30分)
・事後学習 ローマ字の表記原則のちがう具体例をさがしてみる。(150分)
第13回 言語政策と国際化文字・表記の問題 (講義)
・事前学習 「言語政策」について用語を調べておく(30分)
・事後学習 東ティモールの状況と言語政策について調べてみる(150分)
第14回 言葉に現れるものの見方と世界のつくりかた。 (講義)
・事前学習 配布資料に目を通しておく。(30分)
・事後学習 意味・語彙における構造分析のドリル(150分)
第15回 まとめ  (講義)
・事前学習 配布資料に目を通しておく。(30分)
・事後学習 試験準備
テキスト・参考書
テキストは使用せず適宜プリント・パワーポイント資料を使う。
授業時間外の学修
シリーズ<日本語探究法>朝倉書店
言語学第二版 風間喜代三他 東京大学出版会
成績評価の方法と基準
毎回の確認テスト、期末テスト(70%)提出物(20%)授業への参与態度(10%)
備  考
対面・オンラインにかかわらず、Teamsとポータルを授業情報や課題の連絡ツールとして活用します。質問・討議等にも使います。
各回に振り返り用の小テストをFormsで実施します。復習中心で、分からなかった用語の整理をしながら身近な問題のなかで学んだことを関連付ける習慣をつけてください。
オンライン授業になった場合は、Teamsとポータルによる事前資料配布、オンタイムでのリアルタイム授業、授業はできるだけ録画でオンデマンドで見られるようにしておきます。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容