日本文学講義２（近世）

3年

2022年度後期

2単位

J-JLT-332L

吉田　宰

単独

教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目（中学校・高等学校　国語）
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・国文学（国文学史を含む。）

日本文学講読４（近世）

卒業論文（構想・準備）

　日本近世期における様々な人物や文芸を通して、文献学や書誌学に基づいた「実証的な研究」とは何かを学ぶ。具体的には、作家論や作品論、受容論などの方法論について学習する。いかにすれば客観性が高く、かつ独創的な読解を導き出せるか、「読みの深化」についても考える。

　ある作家や文学作品について語る時、対象となる人物や作品をどのように理解し、味わうかは人それぞれであろう。しかし、これを「文学研究」という視点から語る時、より多くの人が納得するような解釈や説明が求められる。そこで、本講義では文献学や書誌学に基づく具体例を挙げながら、客観性を確保するための研究方法について紹介する。

第　１回　第一講　ガイダンス：文献学・書誌学に基づく様々な研究方法の紹介　　（講義、課題）
第　２回　第二講　作家論・作品論：井原西鶴とその著作（１）　　　　　　　　　（講義、課題、フィードバック）
第　３回　　　　　　　　　　　　　同上（２）　　　　　　　　　　　　　　　　（講義、課題、フィードバック）
第　４回　　　　　　　　　　　　　同上（３）　　　　　　　　　　　　　　　　（講義、課題、フィードバック）
第　５回　第三講　作家論・作品論：平賀源内とその著作（１）　　　　　　　　　（講義、課題、フィードバック）
第　６回　　　　　　　　　　　　　同上（２）　　　　　　　　　　　　　　　　（講義、課題、フィードバック）
第　７回　　　　　　　　　　　　　同上（３）　　　　　　　　　　　　　　　　（講義、課題、フィードバック）
第　８回　第四講　受容論：『伊勢物語』の近世的受容（１）　　　　　　　　　　（講義、課題、フィードバック）
第　９回　　　　　　　　　同上（２）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（講義、課題、フィードバック）
第１０回　第五講　受容論・文芸思潮論：『徒然草』の近世的受容（１）　　　　　（講義、課題、フィードバック）
第１１回　　　　　　　　　　　　　　　同上（２）　　　　　　　　　　　　　　（講義、課題、フィードバック）
第１２回　第六講　版本書誌学：「刊」「印」「修」、覆刻など（１）　　　　　　（講義、課題、フィードバック）
第１３回　　　　　　　　　　　同上（２）　　　　　　　　　　　　　　　　　　（講義、課題、フィードバック）
第１４回　第七講　その他（作品論・書肆研究等）：作者未詳『東唐細見噺』（１）（講義、課題、フィードバック）
第１５回　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　同上（２）　　　　　　　　　（講義、課題、フィードバック）

※授業の進捗状況に応じて、適宜内容を変更する。
※各回授業の事前事後学修には約１時間を必要とする。

適宜レジュメをデータ配信する。
※紙媒体では配布しない。必要に応じて各自で印刷しておくこと。

適宜指示する。

毎回のコメントカード（30％）、学期末の筆記試験（70％）　※持込不可。
※コロナの感染状況に応じて、学期末の筆記試験はレポート提出に切り替わる場合がある。

・講義中に紹介した作品や論文などを参考に、各自で考察を深めることが望ましい。
・オンライン授業の場合：ポータルとTeamsを用いたリアルタイム授業を行う。

×