教員名 : 趙 怡純
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授業科目名
生産管理論
開講年次
2年
開講年度学期
2022年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-MN-212L
担当教員名
趙 怡純
担当形態
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
経営管理論
次に履修が望まれる科目
製品開発論(品質管理論)
【授業の目的と到達目標】
本科目は生産管理にかんする理論や概念を理解し、現代企業の問題や今後の展望について考察するための視点を修得することを目的とします。具体的な到達目標は、(1)生産管理の理論や概念を説明できるようになる、(2)生産管理の歴史的な展開と日本企業の生産管理の特徴について説明できるようになる、(3)日本的な生産管理の手法を海外に移転する際の問題や課題について考察できるようになることです。
【授業の概要】
本科目は製造業におけるモノづくりの現場とその管理方法について基本理論を紹介します。日本製の商品=高品質というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。ではなぜ、日本製の商品は高品質だと言われるのでしょうか。トヨタ生産方式に代表されるような日本の製造業(おもに組立加工産業)の生産管理の特徴や概念について事例を用いて解説します。また、日本企業の海外生産拠点の事例を取り上げ、生産管理システムの国際移転の方法やそれに伴う課題についても議論します。これに先立ち、テイラーの科学的管理法やフォードの大量生産システムといった生産管理の伝統的な議論を歴史的な展開を踏まえながら紹介します。
【授業計画と授業の方法】
1. 講義概要の説明:生産管理とはなにか
2. 生産管理の基礎知識(1):生産の流れを理解する 3. 生産管理の基礎知識(2):流れの計画を理解する 4. 生産管理の基礎知識(3):企業を超えた流れづくり 5. 生産管理論の系譜(1):テイラーの科学的管理法 6. 生産管理論の系譜(2):大量生産システム 7. 生産管理論の系譜(3):フレキシブル生産システム 8. 日本的生産管理(1):トヨタ生産方式 9. 日本的生産管理(2):サプライヤーシステムの構築 10. 日本的生産管理(3):生産現場の組織能力 11. 日本的生産管理(4):品質管理の取り組み 12. 生産管理の国際移転(1):国際生産のプロセス 13. 生産管理の国際移転(2):海外工場への適用と適応 14. 生産管理の国際移転(3):ワーキング・フォー・ザ・ジャパニーズ 15. 総括:持続可能な流れの構築に向けて ※ 授業の形式は、すべて「講義」です。 ※ 各回の事前・事後学習にはおよそ1時間程度の取り組みが必要です。参考書の該当箇所を読む、配布した資料や紹介した参考文献をもとに復習する、日ごろから新聞やニュース等で情報を収集し、自ら考える習慣をつけてください。 ※ 毎回、コミュニケーションカードの課題を出します。その内容は適宜、授業中にフィードバックします。また、授業の中盤あたりで小レポートの課題を出します。 テキスト・参考書
テキストは使用しません。
授業時間外の学修
富田純一、糸久正人『コア・テキスト 生産管理』(新世社)2015年
藤本隆宏『生産マネジメント入門(1)生産システム編』(日本経済新聞出版社)2001年 その他は授業中に適宜ご案内します。 成績評価の方法と基準
コミュニケーションカード(15%)、小レポート(25%)、期末テスト(60%)
備 考
受講生の皆さんの意見を伺いながら授業を進めていきたいと考えています。そのため、上記の授業計画はあくまでも暫定的なものであり、授業内容や順番については変更の可能性があることをご了承ください。
また、講義科目ではありますが、受講生には受け身ではなく自ら考え積極的に発言することを求めます。新型感染症の状況によってオンライン授業になる場合は、Teamsを使用したリアルタイムの授業を行うと同時に、資料と動画をオンデマンド配信します。 担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
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