シラバス情報

授業科目名
国際経営論
開講年次
3年
開講年度学期
2022年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-MN-303L
担当教員名
趙 怡純
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
経営管理論、経営戦略論、経営組織論
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
本科目は国際経営にかんする理論や概念を理解し、現代企業の問題や今後の展望について考察するための視点を修得することを目的とします。 具体的な到達目標は、(1)国際経営の理論や概念を説明できるようになる、(2)日本企業の国際展開や国際事業活動の特徴について説明できるようになる、(3)現代企業の国際事業活動にかんする問題について考察できるようになることです。
【授業の概要】
本科目では、国境を越えた企業の活動にかんする基本理論を紹介します。グローバル化が進んだ今日では、多くの企業が海外でなんらかの活動をおこなっています。企業の活動が国内で完結する場合と異なり、ヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源が国境を越える場合は、各国の文化や気候、物理的な距離、政治や経済といった様々な状況に大きく影響を受けるため、想定外の困難に直面することがあります。このような困難な状況の中で、企業は海外に存在する活動拠点をどのように管理しているのでしょうか。また、海外市場で商品やサービスを提供するためにどのような戦略を立案しているのでしょうか。本科目ではこのような事象に対して国際経営の基礎知識や理論をもとに解説します。おもに、日本企業に焦点を当てながら解説しますが、時事問題や海外企業の事例も取り上げます。さらに、国や地域の差異に着目しながら、今後の国際経営の在り方について議論します。授業を通じて国際的な視点から物事を考える面白さや難しさを実感してもらうことを狙いとしています。
【授業計画と授業の方法】
1. 講義概要の説明:国際経営とはなにか
2. 国際経営の基礎知識(1):企業の国際化の要因とプロセス
3. 国際経営の基礎知識(2):海外進出の形態
4. 海外直接投資の理論:伝統的な理論とその系譜
5. 本社と海外拠点の関係性(1):組織デザイン
6. 本社と海外拠点の関係性(2):グローバル統合と現地適応
7. 本社と海外拠点の関係性(3):知識移転と拠点間の協働・競争関係
8. 国際経営戦略(1):国際競争戦略の展開
9. 国際経営戦略(2):海外子会社の経営戦略
10. 国際経営戦略(3):グローバルイノベーションと戦略的提携
11. 国際経営戦略(4):国際マーケティング
12. 国際人的資源管理(1):多様な人材のマネジメント
13. 国際人的資源管理(2):人の現地化の問題とその背景
14. 国際人的資源管理(3):海外派遣者のマネジメント
15. 総括:脱グローバル化の動向と国際経営の新たな課題

※ 授業の形式は、すべて「講義」です。
※ 各回の事前・事後学習にはおよそ1時間程度の取り組みが必要です。参考書の該当箇所を読む、配布した資料や紹介した参考文献をもとに復習する、日ごろから新聞やニュース等で情報を収集し、自ら考える習慣をつけてください。
※ 毎回、コミュニケーションカードの課題を出します。その内容は適宜、授業中にフィードバックします。また、授業の中盤あたりで小レポートの課題を出します。
テキスト・参考書
テキストは使用しません。
授業時間外の学修
中川功一、林正、多田和美、大木清弘『はじめての国際経営』(有斐閣ストゥディア)2015年
大木清弘『コア・テキスト 国際経営』(新世社)2017年
その他は授業中に適宜ご案内します。
成績評価の方法と基準
コミュニケーションカード(15%)、小レポート(25%)、期末テスト(60%)
備  考
受講生の皆さんの意見を伺いながら授業を進めていきたいと考えています。そのため、上記の授業計画はあくまでも暫定的なものであり、授業内容や順番については変更の可能性があることをご了承ください。
また、講義科目ではありますが、受講生には受け身ではなく自ら考え積極的に発言することを求めます。新型感染症の状況によってオンライン授業になる場合は、Teamsを使用したリアルタイムの授業を行うと同時に、資料と動画をオンデマンド配信します。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容