シラバス情報

授業科目名
国際金融論
開講年次
3年
開講年度学期
2022年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-EC-308L
担当教員名
神﨑 稔章
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
国際経済学、貨幣経済学
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
1.国際収支表や為替レート、国際資本移動のメカニズムが理解できることを目標とする。
2.通貨危機、金融危機、累積債務問題等グローバルな問題が説明できることを目標とする。
【授業の概要】
国際収支や為替レート、国際資本移動等、グローバリゼーションを説明する際に必要とされる概念を主に理論的見地から理解することを目的とする。

尚、社会状況の変化が生じた場合、オンライン活用によって履修生とのやり取りに柔軟に対応する(備考参照)。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 金融グローバル化、国際資金の動き (講義)
第 2回 国際収支(1)旧マニュアル (講義)
第 3回 国際収支(2)新マニュアル (講義)
第 4回 国際収支(3)国際収支統計と対外ポジション、Global Imbalances (講義)
第 5回 国際資本移動(1)国際金融取引の存在理由、異時点間の効用最大化問題 (講義) 
第 6回 国際資本移動(2)累積債務問題 (講義)
第 7回 外国為替(1)為替、立替と外為市場 (講義)
第 8回 外国為替(2) Marshall-Lerner Condition, J Curve Effect  (講義)
第 9回 国際収支と外国為替:Flow Approach (講義)
第10回 購買力平価説:商品裁定と一物一価の法則、Balassa–Samuelson Effect  (講義)
第11回 金利平価説:金利裁定と為替リスク (講義)
第12回 為替相場の決定:Overshooting Model, Portfolio Balance Model (講義)
第13回 為替相場の期待とニュース:合理的期待と重複期待値の法則、効率性市場仮説によせて (講義)
第14回 通貨危機の発生メカニズム:外貨準備とシャドウ・レート、複数均衡の存在 (講義)
第15回 まとめ (講義)

各回の授業の事前事後学習にはおよそ1時間程度を必要とする。
テキスト・参考書
指定はない。配布資料や板書を通じた講義を展開する。
授業時間外の学修
Paul R. Krugman and Maurice Obstfeld, International Economics: Theory and Policy, Pearson Education (US); 8th International,2008(邦訳P.・R・クルーグマン、M・オブズフェルド「クルーグマンの国際経済学 第8版」下巻、金融編). 高木信二著「入門 国際金融 第4版」日本評論社、2011年。小川栄治著「国際金融入門」日本経済新聞社、2002年。
成績評価の方法と基準
期末試験若しくはレポートの結果によって評価する。
備  考
1.定義や練習問題を理解しつつ、論理的思考を養うこと。
2.日頃から国内外の新聞やニュース等の情報を収集することで、自らの視野を広げること。 
3.2022年度の授業実施形態表において最高度のレベルを要請される社会状況になった場合、授業実施形態は原則オンライン(Teamsやポータル)を用いた講義を継続することで、柔軟に対応する。
担当教員の実務経験の有無
×
実務経験の具体的内容