シラバス情報

授業科目名
経営シミュレーション
開講年次
2年
開講年度学期
2022年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-IN-206L
担当教員名
有馬 昌宏
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 情報)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・マルチメディア表現及び実習(実習を含む)
この授業の基礎となる科目
情報とコンピュータ
次に履修が望まれる科目
経営情報論
【授業の目的と到達目標】
不確実性が増大している現代において、制御できない外部環境の変化に応じて企業などの組織や社会がどのような対策をとるべきかを検討するにあたり、模擬実験とも訳されるシミュレーションが問題解決においてますます大きな役割を果たすようになってきています。本講義では、エクセルやシミュレーションソフトを利用しながら、シミュレーションの考え方および経営分野で利用される各種技法を具体的な事例による実習によって確実に理解し、まずは並ばなくても済むレジやトイレの問題や紙切れにならないプリンターの用紙確保の問題などのような身近な問題に対してシミュレーションで問題解決ができるようになることを目指します。
【授業の概要】
サッカーの反則にもあるように、Simulationとは元来は「まねる」という意味を有していますが、現代では、現実の社会や企業などのシステムが制御可能な変数と制御不可能な変数との関係でどのような挙動を示すかをモデルを使用して「まね」てみる模擬実験の意味を持っています。本講義では、現代社会で広く利活用されているシミュレーション技術の中でも、待ち行列や在庫管理などの経営分野やマルチエージェントシステムなどの社会工学分野でのコンピュータシミュレーションに焦点を当て、各種シミュレーション技法について、基礎となる理論を紹介した上で、実際にエクセルなどを利用する実習を通じて、実際に応用できる能力の醸成に努めます。
【授業計画と授業の方法】
第1回 シミュレーションとは(講義の概要、講義の方法、ビュッフォンの針)(講義、実習、課題)
第2回 モデル分析とシミュレーション(ケースを用いた企業財務シミュレーション1)(講義、実習、フィードバック、課題)
第3回 モデル分析とシミュレーション(ケースを用いた企業財務シミュレーション2)(講義、実習、フィードバック、課題)
第4回 損益分岐点分析とシミュレーション(講義、実習、フィードバック、課題)
第5回 待ち行列の理論とシミュレーション1(講義、実習、フィードバック、課題)
第6回 待ち行列の理論とシミュレーション2(講義、実習、フィードバック、課題)
第7回 在庫管理の理論とシミュレーション1(講義、実習、フィードバック、課題)
第8回 在庫管理の理論とシミュレーション2(講義、実習、フィードバック、課題)
第9回 金融市場および保有資産の評価とシミュレーション1(講義、実習、フィードバック、課題)
第10回 金融市場および保有資産の評価とシミュレーション2(講義、実習、フィードバック、課題)
第11回 セルオートマトンとマルチエージェント・システムによるシミュレーション1(講義、実習、フィードバック、課題)
第12回 セルオートマトンとマルチエージェント・システムによるシミュレーション2(講義、実習、フィードバック、課題)
第13回 システム・ダイナミクスによる社会のシミュレーション1(講義、実習、フィードバック、課題)
第14回 システム・ダイナミクスによる社会のシミュレーション2(講義、実習、フィードバック、課題)
第15回 全体のまとめ(講義、最終レポート課題、フィードバック)

受講生がPCを持参することを前提に、エクセルならびに福山平成大学経営学部の福井正康教授が作成・公開されているCollege Analysis(https://www.heisei-u.ac.jp/ba/fukui/analysis.html)を用いて、経営分野でのモデルによるコンピュータシミュレーションの各種技法の紹介と実習を行います。各回の講義の事前学習として、講義で紹介する技法の資料を一通り読んできてください(予習として30分)。講義では、技法について解説してエクセルやCollege Analysisを利用した実習を行いますが、事後学習として、改めて配布資料読み直し、毎回の講義で課す課題を行うことで復習をして、各種技法の理解を完全なものとし、今後に応用できるようにしてください(復習30分〜60分)。
テキスト・参考書
授業時間外の学修
必要に応じて講義時間中に指示します。
成績評価の方法と基準
毎回の講義で課す課題が1回で4%で15回の講義全体で60%、定期試験に代わる最終レポートが40%。
備  考
オンライン授業の場合は、資料によるオンデマンド授業を実施し、配信にポータルを利用します。課題提出物とアンケート機能への回答をもとに、各回講義のフィードバックを行います。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容