シラバス情報

授業科目名
環境経済学
開講年次
2年
開講年度学期
2022年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-EC-215L
担当教員名
岡本 隼輔
担当形態
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
経済政策1
経済政策2

※同年度に履修中でも構いません。 
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
環境問題は早急に解決されるべき問題の一つですが、その解決を社会科学的に探る環境経済学では「外部性」等のミクロ経済学に基盤を置く概念も取り扱われます。身近な問題でもある環境問題を通じて、また場合によっては国際的な視点も取り入れつつ、様々な考え方を掴むことを目的とします。また、自身の経済活動が環境問題と密接につながっていることを理解し、その内容を説明することができるようになることを目指します。
【授業の概要】
製品製造の環境負荷を包括的に測るライフサイクルアセスメント、国際サプライチェーンにおける環境負荷の排出者責任・消費者責任等をはじめとした、経済活動と環境問題を統合した重要な概念に触れます。

※他の講義「経済政策1」「経済政策2」の講義の中でも環境経済に触れますが、本講義は(「理論」か「実証」かで言うと)「実証寄り」な内容になります。
【授業計画と授業の方法】
第1回 イントロダクション / 講義全体の概観把握
第2回 環境と経済 / 環境と経済をつなぐ事象を細かくイメージしておくこと
第3回 地球温暖化問題 / 温室効果ガスの発生起源について熟考しておくこと
第4回 環境問題と社会的余剰 / ミクロ経済学で学んだ内容を復習しておくこと
第5回 共有資源(コモンズ) / 資源の有限性のが課題であるのかを熟考しておくこと
第6回 公共財とフリーライダー / フリーライダーは推奨されるべきか否かについて意見を用意しておくこと
第7回 環境を守るための規制(1) / 直接的な規制として何が行われているかについて予習しておくこと
第8回 環境を守るための規制(2) / 課税を含む間接的な規制として何が行われているかについて予習しておくこと
第9回 PRTR制度 / PRTR制度について調べて予習しておくこと
第10回 環境を守るための交渉(1) / コースの定理について予習しておくこと
第11回 環境を守るための交渉(2) / 排出量取引について予習しておくこと
第12回 ライフサイクルアセスメント / 一つの製品を製造するための連鎖的につながりを考えておくこと
第13回 日本の産業と環境問題 / 産業連関表について予習しておくこと
第14回 国際貿易と環境問題 / 貿易を通じて国際的に問題になっている環境問題を調べておくこと
第15回 広島県の廃棄物 / 広島県における廃棄物事情を調べておくこと
*状況により内容の変更、順序の入れ替えの可能性があります。

【授業形式】
第1回: 「講義」
第2回: 「講義」「実習」
第3回: 「講義」「実習」
第4回: 「講義」「実習」
第5回: 「講義」「実習」
第6回: 「講義」「実習」
第7回: 「講義」「実習」
第8回: 「講義」「実習」
第9回: 「講義」「実習」
第10回: 「講義」「実習」
第11回: 「講義」「実習」
第12回: 「講義」「実習」
第13回: 「講義」「実習」
第14回: 「講義」「実習」
第15回: 「講義」

【事前学習】
第1回: シラバスや参考書に目を通し、環境経済学への関心を高める。
第2回以降: 前回講義の復習に努める。

【事後学習】
第1回: シラバスや参考書に目を通し、国際経済学への関心を高める。
第2回以降: 実習で解いた問題の再確認なども含めて、講義内容の復習に努める。
テキスト・参考書
授業時間外の学修
栗山浩一・馬奈木俊介著『環境経済学をつかむ』有斐閣
吉岡完治・大平純彦・早見均・鷲津明由・松橋隆治著『環境の産業連関分析』日本評論社
馬奈木俊介編『資源と環境の経済学』昭和堂
成績評価の方法と基準
小テスト(30%)および期末試験(70%) 
備  考
複数回実施する小テストで講義内容を振り返ると理解が深まると思います。

【原則オンラインでの授業実施となる場合】
基本的にTeamsでの実施とします。
個別に大学に来ることができる場合は、理解不足解消のために研究室に来て学習することも想定されます。 
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容