教員名 : 植松 頌太
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授業科目名
思考とデザイン
開講年次
1年
開講年度学期
2022年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
G-HU-123L
担当教員名
植松 頌太
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
本講義は、全ての専攻の学生からの履修を歓迎する。昨今デザイン領域はかつてない規模で拡大を続けており、実務従事者(デザイナー等)のみならず、とりわけ学生は一層広い視野から「デザイン」を捉え、多様なコンテクストを理解する必要があるためである。学生がクリエイティブワーク(実制作に限らない)に取り組む際には、技法の習得だけでなく、社会の多様な情勢を踏まえてのリサーチと、これらを自らで思考し、整理することを求められる。本講義では、デザインに関する技法、テクノロジー、歴史と現状などを学修すると共に、何名かのゲストスピーカーを迎えて、多面的に学生自らが「クリエイティブ」のアーキテクチャを会得することを目標とする。
【授業の概要】
本講義では、「デザイン」を基本軸として、身体、言語、心理、認知、記号、歴史、社会、経済、政治、テクノロジーなど、一見直接的に関連すると考えにくい事柄についてもデザイン領域と結びつけながら触れてゆく。「デザイン」をキーワードとし、現代社会を再認識することで、受講生各々にとってのクリエイティビティとナレッジの自認を目指す。講義内で受講生らとのディスカッション(各回の講義へ対するコメントの記述や課題制作をベースとする)を行う。自ら問題を定義できることを求める。
主に受講生の理解度やゲストスピーカーのスケジュールに応じ、講義内容が前後する(必ずしも講義計画通りの内容とはならない)ことを付け加える。 【授業計画と授業の方法】
第1回 オリエンテーション ─ デザインを「多面的」に捉える必要性(オンライン学修/対面時:講義)
第2回 言語と記号 ─ 人間が記号を言語として処理するプロセス(オンライン学修/対面時:講義) 第3回 デザインということば ─ 生活の中で見聞きする「デザイン」について(オンライン学修/対面時:講義) 第4回 メディアとデザイン ─ 現代において情報を受け取ること・発信すること(演習) 第5回 社会問題とデザイン ─ マジョリティ/マイノリティへの偏見や差別(講義) 第6回 デザインと産業 ─ デザインの定義の広域化の現状とその理由(講義) 第7回 グローバリズムとデザイン ─ 「そのプロダクト」はどこで/だれが/どのように作っているのか(オンライン学修/対面時:講義) 第8回 行動観察とデザイン ─ 身近にある「デザイン」を意識することについて(ディベート) 第9回 サスティナビリティとデザイン ─ デザインを消費するという行為について(講義) 第10回 クリエイティブ業界の現状 ─ クライアントを当事者としてデザインを持続させるために(講義) 第11回 デザインとコンピュータの相関性 ─ コンピュータに支配されるクリエイティブ(講義) 第12回 画面に閉じ込められたデザイン ─ ディスプレイメディア上のデザインの特性と制約(講義) 第13回 動きを手に入れたデザイン ─ グラフィックデザインの多メディア化(オンライン学修/対面時:講義) 第14回 画面デザインと物理的デザイン ─ 拡張するグラフィカルユーザインタフェース(講義) 第15回 デザインを代替するもの ─ 情報化社会におけるデザインリソースの利活用(ディベート) 各回講義の事前・事後学習にはおよそ1時間程度を必要とします。 ディベート前の事前調査や、講義内容に沿った課題制作を求めることがあります。 課題は全て都度指定するデジタルデータ形式・方法で回収します。 テキスト・参考書
適時教材を講義中に配布する
授業時間外の学修
適時教材を講義中に配布する
成績評価の方法と基準
講義内課題(リアクションペーパー記述等) 全15回: 40%
期末レポート: 60% 備 考
本講義はオンライン展開も想定されています。ただし、オンライン講義とする講義回であっても、原則としてオンデマンド講義ではなく、対面講義と同じ日時に開講しますので、出席確認などは時間割に準じます。履修定員は70名です。加えて、適時メモ(手書き/タイピングなどを問わない)を取ることを推奨します。講義回によっては、マルチデバイス(例: PC + スマートフォンなど)での受講がスムーズです。時勢等に応じ、全てオンライン開講となった場合は主にはZoomを用いた講義展開を予定しています。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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