シラバス情報

授業科目名
道徳教育の研究(院)
開講年次
1年
開講年度学期
2022年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
担当教員名
真田 正幹
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分…道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目
施行規則に定める科目区分又は事項等…道徳の理論及び指導法
【授業の到達目標及びテーマ】
(1)道徳の理論
一般目標:道徳の意義や原理等を踏まえ、学校における道徳教育の目標や内容を理解する。
到達目標:1)道徳の本質(道徳とは何か)を説明できる。
       2)道徳教育の歴史や現代社会における道徳教育の課題(いじめ・情報モラル等)を理解している。
       3)子供の心の成長と道徳性の発達について理解している。
       4)学習指導要領に示された道徳教育及び道徳科の目標及び主な内容を理解している。
(2)道徳の指導法
一般目標:学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育及びその要となる道徳科における指導計画や指導方法を理解する
到達目標:1)学校における道徳教育の指導計画や教育活動全体を通じた指導の必要性を理解している。
       2)道徳科の特質を生かした多様な指導方法の特徴を理解している。
       3)道徳科における教材の特徴を踏まえて、根拠ある意見討論で合理性を求める授業設計を活用することができる。
       4)授業のねらいや22の価値項目に照応する指導過程を明確にして、道徳科の学習指導案を作成することができる。
       5)道徳科の特性を踏まえた学習評価の在り方を理解している。
       6)模擬授業の実施とその振り返りを通して、授業改善の視点を身に付けている。
【授業の概要】
 道徳の意義や原理等を踏まえ、学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育及びその要となる道徳科の目標や内容、指導計画等を理解するとともに、教材研究や学習指導案の作成そして考え議論する模擬授業等を通して、生徒の実効性につながる実践的な指導力を身に付ける。
【授業計画】                 講    義    内    容
第1回:道徳教育の今日的課題(講義、課題、フィードバック)
第2回:道徳教育の基本的な在り方(講義、課題、フィードバック)
第3回:道徳科の目標と教育活動全体を通じての指導(講義、課題、フィードバック)
第4回:道徳科における道徳性の理解と評価(講義、課題、フィードバック)
第5回:道徳教育の推進体制と年間指導計画(講義、課題、フィードバック)
第6回:コールバーグの認知発達理論と授業モデル(講義、課題、フィードバック)
第7回:道徳教育先進校の取組み(DVDの視聴、課題、フィードバック)
第8回:道徳科学習指導案の作成における要点(講義、課題、フィードバック)
第9回:道徳科学習指導案の作成演習(演習、課題、フィードバック)
第10回:道徳科学習指導案に基づく模擬授業(第1回:自由と責任、節度、向上心、希望と勇気)
    (模擬授業,グループ討論,感想発表) 
第11回:道徳科学習指導案に基づく模擬授業(第2回:創造、思いやりと感謝、礼儀、友情)
    (模擬授業,グループ討論,感想発表)
第12回:道徳科学習指導案に基づく模擬授業(第3回:相互理解、公徳心、社会正義、公共の精神)
    (模擬授業,グループ討論,感想発表)
第13回:道徳科学習指導案に基づく模擬授業(第4回:勤労、家族愛、よりよい学校生活、郷土を愛する態度)
    (模擬授業,グループ討論,感想発表)
第14回:道徳科学習指導案に基づく模擬授業(第5回:国を愛する態度、国際理解、生命の尊さ)
    (模擬授業,グループ討論,感想発表)
第15回:道徳科学習指導案に基づく模擬授業(第6回:自然愛護、畏敬の念、よりよく生きる喜び)
    (模擬授業,グループ討論,感想発表)

各回授業の事前・事後学習は約1時間程度を必要とし,道徳科学習指導案の取り組みは,模擬授業予定日に提出すること。
テキスト
文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年3月公示)解説 特別の教科 道徳編』(教育出版)
参考書・参考資料等
文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年3月公示)本体』(東山書房)
授業で紹介する。
学生に対する評価
試験(50%)、道徳科指導案と模擬授業(35%)、授業への意欲と態度(15%)で評価する。
備  考
オンライン授業の場合は,MSーteamsの授業チャンネルで録画授業を配信する。ポータルサイトでの感想を基に課題をフィードバックする。学生による模擬授業の代わりにポータルサイトで担当予定日に,学生が作成した道徳科学習指導案を基に課題をフィードバックする。