教員名 : 大畑 和典
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授業科目名
生徒・進路指導論
開講年次
3年
開講年度学期
2022年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
C-TL-303L
担当教員名
大畑 和典
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分…道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目 施行規則に定める科目区分又は事項等…生徒指導の理論及び方法、進路指導及びキャリア教育の理論及び方法 【授業の到達目標及びテーマ】
授業の到達目標及びテーマ
1【生徒指導の意義や原理を理解する。】 (1) 教育課程における生徒指導上の位置づけを理解している。 (2) 各教科及び各教科等における生徒指導の意義や重要性を理解している。 (3) 生徒指導体制及び集団指導・個別指導の方法や原理を理解している。 2【児童・生徒の理解及び指導上の留意点について理解する。】 (1) 校務分掌上の役割を認識し、あらゆる教育活動場面での生徒指導及び協働して指導にあたることの必要性を理解して、組織的生徒指導の重要性を理解している。 3【個別の課題を抱える児童・生徒の内面理解とその指導について理解する。】 (1) 生徒指導上の課題やその対策における法令等を理解し、今日的問題に対応する視点を理解している。 (2) 家庭をはじめ、各関係機関との連携の重要性とその在り方を理解している。 4【進路指導・キャリア教育の意義及び原理を理解する。】 (1) 進路指導・キャリア教育の考え方とその意義・指導の在り方を理解している。 (2) ガイダンス機能の重要性とそれを生かした進路指導・キャリア教育を理解している。 5【個々の児童・生徒が抱える、進路指導・キャリア教育上の課題に向き合う指導の在り方を理解する。】 (1) 生涯を通じたキャリア形成の視点に立った自己評価の意義を理解している。 (2) キャリア・カウンセリングの基礎的な考え方を理解し、その実践について説明することができる。 【授業の概要】
生徒・進路指導論は、生徒が将来、社会の中で自分らしく生きるよう、社会的資質の成長・発達を支援することを目的とする。変化の激しい社会にあって、生徒の心は揺れ動き、時に問題行動を呈する場合もある。生徒自らが自己実現を図るべく、こうした心の動きを理解し,指導の力量を養うことを目標とする。具体的には、生徒の自己指導能力と社会性の育成を目指し、望ましい生徒指導推進のための生徒理解の方法や原理、生徒指導三機能等、学校生活における個々や集団の育成、組織的生徒指導等について、事例を挙げながら指導のための資質向上を図る。同様に、進路指導の在り方についても考えていく。
【授業計画】 講 義 内 容
第1回:生徒指導の教育課程への位置づけ〜生徒指導の意味と概念…「講義」,「課題」
第2回:生徒指導の原理−生徒指導のねらい、人間観…「講義」,「課題」 第3回:人格形成と生徒指導〜青年期初期・思春期の特徴とその対応…「講義」,「発表」,「課題」 第4回:集団指導と個別指導。集団の成立条件や集団指導の方法、教育相談の原理…「講義」,「実習」,「課題」 第5回:生徒指導体制と教育相談体制。面接技法…「講義」,「課題」 第6回:生徒指導の校内体制づくり。協働態勢づくりと研修…「講義」,「グループワーク」,「課題」 第7回:生徒指導上の諸問題(1)〜基本的生活習慣の確立…「講義」,「課題」 第8回:生徒指導上の諸問題(2)〜自己存在感・有能観の育成と規範意識の醸成及び校則・懲戒・体罰…「講義」,「発表」,「課題」 第9回:生徒指導上の諸問題(3)〜いじめ・不登校の早期発見と指導…「講義」,実習」,「課題」 第10回:生徒指導上の諸問題(4)〜性に関する課題や虐待…「講義」,「課題」 第11回:進路指導・キャリア教育の教育課程への位置づけとその指導…「講義」,「課題」 第12回:進路指導・キャリア教育の指導体制及び家庭・関係機関連携…「講義」,「発表」,「課題」 第13回:キャリア・ガイダンスと働くことの意義や望ましい勤労観・職業観の育成…「講義」,「討論」,「課題」 第14回:進路設計と自己実現、キャリア・カウンセリング…「講義」,討論」,「課題」 第15回:まとめ〜生徒指導・進路指導の目指すもの…「講義」,「課題」 定期試験 各授業の事前・事後学習にはおよそ1時間程度を必要とし,毎回提示する課題は指定期日までに提出すること。 テキスト
中学校学習指導要領(平成29年7月告示)解説 総則編(東山書房)
参考書・参考資料等
中学校学習指導要領(平成29年3月告示)(東山書房)
高等学校学習指導要領(平成30年7月告示)(東山書房) 生徒指導提要 その他、授業で紹介する。 学生に対する評価
試験成績(50%)、レポート(30%)、授業参加状況(意欲・関心・態度・思考力・判断力・表現力)(20%)
備 考
テキストおよび配付資料を熟読してその内容を理解するとともに、実際に教育現場に身を置いているものと想定して対応等について自分の考えをもつこと。
なお,現時点では対面授業を想定して計画しているが,新型コロナ禍の蔓延状況によっては,資料・動画コンテンツによるオンデマンド授業,配信にポータルを利用する予定である。 |