教員名 : 吉田 拓
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授業科目名
デザイン史
開講年次
1年
開講年度学期
2022年度後期
単位数
4.00単位
科目ナンバリング
A-SF-108L
担当教員名
吉田 拓
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校及び高等学校 美術) 施行規則に定める科目区分又は事項等・・・デザイン(映像メディア表現を含む) この授業の基礎となる科目
西洋美術史1、2
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
1.近代デザインの史的展開を把握できる。
2.ヴィジュアル(映画・映像を含む)を通して、「見ること」から各時代の社会・文化的背景を理解し、かつデザインを理解することができる。 3.デザインに関する多様な見方の理解を深め、デザインと社会、そして私たちの生活との関わりについて主体的に考えることができる。 【授業の概要】
この授業では、18世紀以降におけるデザインの歴史を概観する。「デザイン」が担う役割と意味の変遷について、それが生み出される時代の社会・文化に関する考察と映像を通じて、理解を深めることを目的とする。受講者が、いま生きている世界を自らいきいきと捉え直すことができるような、デザインに関する基礎的知識を身に付けることを目指す。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 「デザイン」とは何か「講義」「ディスカッション」
日本の現代デザイン 第 2回 産業革命とデザイン「講義」 1:官立デザイン学校とロイヤル・アカデミー 2:ロンドン万博 3:とデザイン改良運動 第 3回 アーツ・アンド・クラフツ運動と世紀末芸術「講義」 1:ラファエル前派 2:ウィリアム・モリス 第 4回 アーツ・アンド・クラフツ運動と世紀末芸術「講義」 3:アール・ヌーヴォー 4:大陸における諸展開 第 5回 モダニズムの展開「講義」 1:ドイツ工作連盟を中心に 2:バウハウス 第 6回 アール・デコ「講義」 3:デ・ステイル 4:ロシア・アヴァンギャルド 第 7回 アメリカのデザイン1「講義」 フランク・ロイド・ライト 第 8回 アメリカのデザイン2「講義」 インダストリアル・デザイン 第 9回 アメリカのデザイン3「講義」 グッド・デザイン 第10回 アメリカのデザイン4「講義」 チャールズ・イームズ 第11回 北欧におけるモダニズム「講義」 アルネ・ヤコブセンを中心に 第12回 ファッションとデザイン1「講義」 西欧とアメリカのファッション 第13回 ファッションとデザイン2「講義」 日本のファッション 戦後日本におけるデザインの展開 第14回 デザインのこれから「講義、ディスカッション」 第15回 まとめ「講義、ディスカッション」 テキスト・参考書
「カラー版世界デザイン史」(美術出版社)
授業時間外の学修
「デザイン史を学ぶクリティカルワーズ」(フィルムアート社)
「バウハウスってなあに?」(白水社) 成績評価の方法と基準
授業への参加度[小レポート](50%)、期末レポート(30%)、プレゼンテーション(20%)
備 考
事前学修(授業についてのリサーチ)30分、事後学修(出席レポート)30分程度
予習・復習のためにも『カラー版世界デザイン史』(美術出版社)を入手しておくことが好ましいが、必須ではない。適宜、必要があれば資料を配布する。何より、不明な点がある場合は、自らの足で図書館や関係各所に出向いて調べる自主性を身に着けることの方がより好ましい。 足を使わず、インターネットだけを用いて調査を済ませてしまうのは推奨できないが、やむを得ない場合もある。その際はインターネットを用いた調査方法を各自で編み出すこと。とにかく、調査や考察には、ある種の勘が必要である。その勘を磨くためにも、地道な調査・考察を続けてリテラシーとテクニックを身につける以外にほかない。 また、本授業は、いわゆる一般的な授業形式と異なり、多くの映画作品/映像作品(難解な作品やドキュメンタリーを含む)の鑑賞を通して、デザインや様々なものを自分の眼で見て考え、かつ、自らの言葉による丁寧な記述を求める。それゆえ、受講者の積極的な参加が不可欠である。 オンライン授業の場合は、ポータルサイトを利用して、各回のテーマに即した資料と映像資料をもとに提示した課題に対し、レポートを提出する形式とする。 担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
学芸員資格を持ち、美術館で勤務している教員による授業
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