シラバス情報

授業科目名
演劇の歴史と鑑賞
開講年次
2年
開講年度学期
2022年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
G-HU-221L
担当教員名
住田 光子
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
1. 基本的目標: 演劇を鑑賞する際に、観客として問題意識を持つことができる。
2. 発展的目標: 演劇の生み出された背景知識をもとに、演劇を批評することができる。
3. 最終目標: 現代の演劇パフォーマンスには、その前の時代の演劇が大きな影響力を持っていることを念頭に置きながら、演劇パフォーマンスを分析することができる。
【授業の概要】
 近代・現代西洋演劇の歴史の一部を概観するとともに、主にシェイクスピアを中心に、古典作品が現代演劇や映画を通してどのように変遷を遂げていったのかをみてゆく。授業においては、オリジナルとしての演劇に触れる。その上で、もっと後の時代になって、国境を越えて、演劇が新しくつくり変えられていく過程、さらには、その時代ならではの趣向が織り込まれているのかを考えてゆく。受講者は、演習形式で、舞台芸術作品の主題について考察するなかで、演劇と社会の結び付きについて意識することになるだろう。
【授業計画と授業の方法】
第 1回  オリエンテーション / 劇場と観客
第 2回  西洋演劇の起源 祝祭 / 喜劇におけるユダヤ人の存在 (1) —『ヴェニスの商人』 から
第 3回  西洋演劇の起源 祝祭 / 喜劇におけるユダヤ人の存在 (2) —『ヴェニスの商人』 から
第 4回  ミュージカルとHIV (1) / 作曲家と80年代—映画tick, tick. . . BOOM! (2021)から
第 5回  ミュージカルとHIV (2) / 作曲家と80年代—映画tick, tick. . . BOOM! (2021)から
第 6回  前期近代演劇と現代演劇 / 演出の多様性—『ハムレット』 を通して
第 7回  前期近代演劇と現代演劇 / 歴史 (1)
第 8回  前期近代演劇と現代演劇 / 『ハムレット』とアダプテーション
第 9回  近代演劇 / 近代演劇の構造—『ガラスの動物園』
第10回  リーディング・パフォーマンス
第11回  現代演劇 / 80年代とパンデミック、演劇 (1) — 『エンジェルス・イン・アメリカ』
第12回  現代演劇 / 80年代とパンデミック、演劇 (2) — 『エンジェルス・イン・アメリカ』
第13回  前期近代演劇と現代演劇 / 歴史 (2)
第14回  西洋演劇の歴史 まとめ (1) 
第15回  西洋演劇の歴史 まとめ (2) 

[形式] 1-15回 講義, 演習。但し、9-10回: アクティブ・ラーニング、ディベートを含む。

[事前・事後学修のめやす:集中期間] 1日: 2-4時間   [集中期間外] 20時間 
                         (テキストを読む。演劇・映画をひとつ以上鑑賞する。
                          鑑賞した作品について調べる。)
テキスト・参考書
アラン・ヴィアラ著 『演劇の歴史』 [文庫クセジュ] 白水社,2008. 1,050円(税抜)
授業時間外の学修
川島健 『演出家の誕生—演劇の近代とその変遷』 東京: 彩流社, 2016.
成績評価の方法と基準
授業点 <論述シートの評価など>(50%)、期末試験 (50%)
備  考
予習: 集中講義の期間中、テキスト1冊を読み進めてほしい。なお、授業内に示すいくつかの項目については、重点的に読むこと。
(集中講義より前に、事前学習としてテキストを1冊読み進めることができればのぞましい。また、可能であれば、授業で取り上げる上記の戯曲・上演・映画に触れてほしい。)

復習:
(期間中:)配布資料や提示した古典作品、戯曲や映像への理解・考察を深めること。
(期間後:)授業を通して印象に残った古典作品と、その演劇・映画に触れること。足を使って実際に作品に触れ調べてほしい。ストリーミングによる演劇鑑賞も推奨する。

 なお、対面授業最終日の最終回 (第16回目) に、期末試験を実施。
四分の三以上の参加が必須。また、授業のなかで論述させ、評価する。

[*全てオンラインで実施する場合の授業実施方法と利用ツール]
teamsでの資料・動画コンテンツ配信によるオンデマンド授業。配信にポータルを利用。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容