![]() 教員名 : 灰谷 謙二
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授業科目名
現代語学専門演習b
開講年次
2年
開講年度学期
2022年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
J-SG-322S
担当教員名
灰谷 謙二
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
日本語学講義II・IV
次に履修が望まれる科目
卒業論文
【授業の目的と到達目標】
日常会話を文単位で観察し、記録する手法を知る。言語が用いられる文脈・背景を分析する視点を得る。陳述・モダリティについての先行論を踏まえながら、未解決の新しい課題を発見する。
【授業の概要】
音声言語を扱う時には、注目する小さな要素やデータを集めたい場合にも、それが実際に用いられた文表現まるごとをとらえておくことが重要になります。このことを一番実感しやすい素材として文末詞(終助詞)を扱います。表現を完結させ、その内容をどのような立場や心情で相手に受け渡すかという、人と人とのコミュニケーションの接点部分といえものです。ここに目をむけながら、生きた言葉のすがたをとらえる観点と方法を身につけます。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 ガイダンス 表現にかかわる文末を観察することの意味 演習ローテーション決定(講義)
・事前学習 終助詞についての知識を確認する。配布資料を読む ・事後学習 紹介された参考文献を読む 第 2回 終助詞研究の意味と課題 終助詞とはなにか、(講義) ・事前学習 事前配布資料を読んで「終助詞」の基礎知識を整理する。 ・事後学習 小説のなかの終助詞を文単位で拾い出す。 第 3回 終助詞の基本的な分類と機能・課題発表(小説のなかの文末詞)(講義,発表,ディスカッション) ・事前学習 小説の会話文の終助詞の特徴を整理する。事前配布資料を読んで「終助詞」の基礎知識を整理する。 ・事後学習 ドラマ・アニメ等の脚本にあらわれる会話の終助詞を文単位で拾い出す。 第 4回 文と陳述論と文末 脚本で再現される会話の文末詞の特徴・発表で予定している分析対象の文末詞についての研究計画発表(講義,発表,ディスカッション) ・事前学習 ドラマ等のセリフの中の終助詞をあつめる。 ・事後学習 日常会話の終助詞の自然傍受法による収集作業 第 5回 日常会話の中の文末詞(講義,発表,ディスカッション) ・事前学習 日常会話の終助詞の整理 ・事後学習 発表準備開始 第 6回 担当者発表 ・事前学習 発表担当者の資料に目をとおす ・事後学習 発表者、質疑で指摘された課題に対応する 参加者 紹介された参考文献を読み、 第 7回 担当者発表 同上(発表,ディスカッション) 第 8回 担当者発表 同上(発表,ディスカッション) 第 9回 担当者発表 同上(発表,ディスカッション) 第10回 担当者発表 同上(発表,ディスカッション) 第11回 担当者発表 同上(発表,ディスカッション) 第12回 担当者発表 同上(発表,ディスカッション) 第13回 担当者発表 同上(発表,ディスカッション) 第14回 担当者発表 同上(発表,ディスカッション) 第15回 総括(講義・ディスカッション) ・事前学習 配布資料を読む ・事後学習 各自期末レポートの準備にむけて課題を整理し執筆にかかる テキスト・参考書
必要に応じてプリントを配布します。
授業時間外の学修
学習技術研究会(2019)『知へのステップ 第5版 大学生からのスタディ・スキルズ』 くろしお出版
佐藤郁哉(1992)『フィールドワーク書を持って街へ出よう』新曜社 藤原与一監・神部宏泰編(1984)『方言研究ハンドブック』和泉書院 日本方言研究会・方言研究支援プロジェクト サイトURL http://dialectology-jp.org/wiki.cgi?page=%CA%FD%B8%C0%B8%A6%B5%E6%BB%D9%B1%E7%A5%D7%A5%ED%A5%B8%A5%A7%A5%AF%A5%C8 『日本語学研究事典』明治書院『日本語学辞典』東京堂出版『言語学大辞典』大修館 成績評価の方法と基準
発表に向けた作業過程と内容(60%)、演習への参加態度(30%)、授業への参与状況(10%)
備 考
対⾯・オンラインにかかわらず、Teamsとポータルを授業情報や課題の連絡ツールとして活⽤し
ます。質問・討議等にも使います。 オンライン時は演習発表質疑応答を会議機能とチャットでおこないます。 資料収集には時間がかかりますので最低でも2週間前には、フィールドワークをする人は3週間前には着手してください。資料は前日までにTeamsにアップし参加者に目を通してもらうように準備します。 担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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