![]() 教員名 : 小畑 拓也
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授業科目名
比較文学
開講年次
3年
開講年度学期
2022年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
J-CW-314L
担当教員名
小畑 拓也
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
欧米文学講義
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
「境界」をキーワードに、複数の文化圏のメディア事象の並置・分析を通じて、虚構の中に見られる人間主体の捉え方を新旧取り混ぜて分析、考察し、その成果を学術的語彙を用いて詳述することが目標。そのためには文字メディアはもちろん、音声、映像、複合的メディア上に展開する様々な「文学」的要素の理論的手続きに基づいた具体的読解を通じて、様々な「文学」的表現と「境界」との関係、さらにはそれらにまつわる種々の言説の問題点を把握することが必要となるので、授業中に解説する専門用語群を相互に関連付けて分類/整理し、各自の関心に基づいた用語集を作成する。
【授業の概要】
世界のあり方を単純化するために用いられがちな「比較」という方法を世界の複雑さを記述する方法として捉え直すための契機が、地域別のメディア事象の共時的、通時的配置の分析の実践に見いだされることを確認する。多様な実例を読み解くことで、欧米主導のグローバル化の追認でも、「自文化中心主義」への「回帰」でもないオルタナティブへの入り口としての「比較文学」が成立しうる可能性を探る。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 オリエンテーション(講義)
第 2回 文学と境界:ウチとソト(講義) 第 3回 文学と境界:彼岸と此岸(講義) 第 4回 文学と境界:「私」という場所 (講義) 第 5回 文学と境界:異世界の創造(講義) 第 6回 境界の文学:東洋と西洋(講義) 第 7回 境界の文学:理想をめぐる物語(講義) 第 8回 境界の文学:越境者たちの遍歴(講義) 第 9回 境界の文学:時代区分と歴史(講義) 第10回 文学の境界:ジャンルを隔てるもの(講義) 第11回 文学の境界:語り手、物語、読者(講義) 第12回 文学の境界:語ることと語られることと(講義) 第13回 境界をめぐる文化:結界と禁忌(講義) 第14回 境界をめぐる文化:記憶と記録(講義) 第15回 境界をめぐる文化:越境の意味(講義) 各回授業の事前・事後学習(講義内容の整理と講義で提示されたキーワードをもとにした情報収集)にはおよそ2時間が必要。事後学習でまとめた内容を小レポートとして指定された期日までに提出する。 テキスト・参考書
資料を配付する。
授業時間外の学修
授業中に指示する。
成績評価の方法と基準
各回ごとに授業中のメモ、ノートをもとに受講者が各自でまとめる「レジュメ」形式の小レポート(授業参加状況の確認を兼ねる)を60%、欧米文学・比較文学関連の書籍を取り上げた書評形式の中間レポートを20%、授業を通じて習得、訓練した術語、理論、文章作法を盛り込んだ最終レポートを20%として算出する。
備 考
書誌情報に注目して文献資料を意識的に読む習慣をつけておくこと。授業中に提示されたキーワードを自分なりに分類・整理して、語彙を広げていけば、分析・読解の精度を高められる。
全回オンライン授業となった場合、講義はMicrosoft Teams上で、リアルタイムに行うが、ビデオ会議やビデオ教材の配信ではなく、文字ベースとなる。課題提示と提出受付はポータル経由とする。 担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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