![]() 教員名 : 原 卓史
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授業科目名
日本文学講義4(近現代)
開講年次
3年
開講年度学期
2022年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
J-JLT-334L
担当教員名
原 卓史
担当形態
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
日本文学講読5
次に履修が望まれる科目
卒業論文(構想・準備)
【授業の目的と到達目標】
・毎年、日本近現代文学の代表的な作家を一人取り上げて作品を読んでいくので、取り上げた作家の知見を広げ、学生が深く考察できるようになることを目標とする。
・今年度は、坂口安吾「安吾捕物帖」(初出のタイトルは「明治開化 安吾捕物」の精読を行う。 ・学生が坂口安吾「安吾捕物帖」への理解を深めるとともに、捕物帳というジャンルの文学史的意義を理解することを目標とする。 ・文学理論の援用、時代背景の調査、文学史的な位置づけ、メディア・ミックスなど、多角的に検討して作品の射程を測定していく。坂口安吾の文学を学ぶことを通して、〈無頼派〉や〈新戯作派〉の作家というイメージの相対化をはかる。 【授業の概要】
・近現代文学における短編小説を、毎回一作品ずつ取り上げて解説する。
・作品、作家、文芸思潮史的な解説だけでなく、様々な方法論や文学理論などを援用しながら解説を行う。 ・授業の流れは、以下の通り。①授業開始までにその回の作品を読み終える。②授業を受講する。③授業後、感想文もしくは授業中の質問に答えたリアクション・ペーパー(課題作成時間は20分程度、字数は200〜400字程度)を提出する。④翌週の授業の冒頭でいくつかのリアクションペーパーを紹介する。 ・授業資料(レジュメ)には、いくつか質問項目を入れているので、それらの質問について、学生たちからの意見を求める場合がある。その他、学生たちで話し合いをするような時間をとることも工夫してみたい。 ・予習は、作品と文学史(国語便覧)の該当個所を事前に読んでおくこと。復習は、こまめにノートをとり、それを踏まえて作品を読み返すこと。 【授業計画と授業の方法】
第 1回 ガイダンス 授業方針の説明(講義)
・事前課題 事前資料を読む(60分) ・事後課題 ガイダンスに関するリアクションペーパーを書く(30分) 第 2回 作家紹介・坂口安吾(講義) ・事前課題 事典などで作家の経歴について調べる(60分) ・事後課題 作家の経歴についてリアクションペーパーを書く(60分) 第 3回 捕物帳の文学史(講義) ・事前課題 捕物帳(帖)というジャンルについて調べる(60分) ・事後課題 捕物帳(帖)についてリアクションペーパーを書く(60分) 第 4回 坂口安吾「舞踏会殺人事件」(講義) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第 5回 坂口安吾「密室大犯罪」(講義) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第 6回 坂口安吾「魔教の怪」(講義) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第 7回 坂口安吾「ああ無情」(講義) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第 8回 坂口安吾「万引一家」(講義) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第 9回 坂口安吾「血を見る真珠」(講義) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第10回 坂口安吾「石の下」(講義) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第11回 坂口安吾「時計館の秘密」(講義) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第12回 坂口安吾「覆面屋敷」(講義) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第13回 坂口安吾「冷笑鬼」(講義) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第14回 連載11回目以降の坂口安吾「安吾捕物帖」(講義) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第15回 まとめ(講義) ・事前課題 授業資料に目を通す(60分) ・事後課題 リアクションペーパーを書く(30分) テキスト・参考書
テキストは青空文庫で読むことができる。文庫を入手したい学生には、以下の文庫を入手すること(電子書籍、Amazon、古本など可)。
坂口安吾『明治開化 安吾捕物帖』(角川文庫 一九七三年一二月) 坂口安吾『続明治開化 安吾捕物帖』(角川文庫 二〇一二年五月) 授業時間外の学修
適宜紹介する。
成績評価の方法と基準
授業への取組75%、学期末レポート25%で評価する。
備 考
・対面・オンラインにかかわらず、teamsとポータルサイトを使用する。
・オンライン授業は、teamsの「〇〇年度後期日本文学講義4」チームを使用し、リアルタイムで授業を行う。授業用資料(レジュメ)、授業音声はチーム内のフォルダにアップルロードする。 ・課題は、ポータルサイトの日本文学講義4の「課題提出」欄に提出すること。 担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
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