シラバス情報

授業科目名
情報科教育法1
開講年次
3年
開講年度学期
2022年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
C-TL-311L
担当教員名
南郷 毅
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分…教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 情報)
施行規則に定める科目区分又は事項等…各教科の指導法(情報機器及び教材の活用を含む。)
【授業の到達目標及びテーマ】
この授業では、高等学校の情報科の教諭として必要となる、学習指導要領、情報科の教科内容や指導方法をテーマとします。高等学校において、情報科の教諭は情報科の教育だけではなく、探究活動の支援、他教科との連携、教育の情報化など多様で重要な教育や校務を担うこととなります。そのためには、我が国の教育制度や教育の動向への理解、情報科の内容への深い理解とともに、それらを基盤とした指導力が必要になります。また、自らを絶えず成長させ続ける強い意志が必要です。
この授業では、こうした力の素地として、以下の項目を理解し身につけることを目標とします。

1 学習指導要領における情報科の目標と内容について理解する。
(1)情報教育の変遷と現在について理解している。
(2)学習指導要領が示す学習項目の本質及び目標を理解している。
(3)教科情報の学問や社会に対する位置づけを理解している。
2 高等学校での情報教育と指導方法について理解する。
(1)科目「情報1」の内容に係わる背景と指導法を理解している。
(2)科目「情報2」の内容に係わる背景と指導法を理解している。
(3)他教科との連携や発展的な学習法への取り組みことができる。
(4)授業設計と評価方法について理解している。

これらを身につけた上で情報科教育法2、教育実習へ臨み、この授業で学んだことを現場で活きる形に高めていってください。
【授業の概要】
高等学校の情報科がどのような背景や目標を持って設置され、変遷してきたかからはじめて、学習指導要領における教科情報の目標・内容を学び、我が国の情報科の位置付けを理解します。その後、情報コースの他の授業や高等学校の数学科、家庭科、公民科、総合的な探究の時間との関連を踏まえながら、情報科の教科内容について基礎的な技術や知識、指導方法、評価方法を学びます。まとめとして、1時間分の学習指導案(略案)を作成します。
この授業では、授業外(教員からの連絡・授業資料や教材の配信)、授業内(学生による調査と発表、学生の意見やレポートの記述の共有、ファイルの共同編集等)を問わず、日常的にICTを活用します。必ずPCを持参して下さい。
また、質疑応答やディスカッションの場面では、教壇側から見える世界を体験するために、学生が教壇側に立つ機会を設けます。
【授業計画】                 講    義    内    容
第1回:教科情報の実態1 大学の情報基礎教育(講義,討論)
第2回:教科情報の実態2 高等学校の情報教育(講義,討論)
第3回:情報科の設置と変遷(講義)
第4回:学習指導要領における情報教育(講義,討論)
第5回:情報教育を学ぶ1 情報活用の実践力とは(講義)
第6回:情報教育を学ぶ2 小・中・高等学校の情報活用の実践力(講義,討論)
第7回:情報の科学的理解の指導法1 情報科学、問題解決、プログラミング(講義)
第8回:情報の科学的理解の指導法2 情報検索、データーベース(講義)
第9回:情報社会に参画する態度の指導法1 情報モラル・情報倫理(講義,討論)
第10回:情報社会に参画する態度の指導法2 コミュニケーション、情報通信ネットワーク(講義,討論)
第11回:情報社会に参画する態度の指導法3 情報システムと社会(講義)
第12回:学校教育における連携と協調(講義,討論)
第13回:評価計画と評価方法(講義)
第14回:学習指導案1 指導案研究(講義,演習)
第15回:学習指導案2 授業設計、まとめ(講義,演習)

事前学習:授業内容について、指定教科書や学習指導要領解説の該当部分に目を通しておく(30分程度)
事後学習:課題の実施(60分程度)
テキスト
鹿野利春、高橋参吉、西野和典 他、『情報科教育法 —これからの情報科教育—』、実教出版、2022年
萩谷 昌己 他、「情1 705 最新情報1」 、実教出版、2022年
参考書・参考資料等
文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成30年3月告示)』
文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成30年3月告示)解説−総則編−』
文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成30年3月告示)解説−情報編−』
文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成21年3月告示)』
文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成21年3月告示)解説−総則編−』
文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成21年3月告示)解説−情報編−』
これらの参考資料は文部科学省のホームページからダウンロードできる.
学生に対する評価
毎回の発表・ディスカッションへ貢献(40%)、課題(60%)の総合評価
備  考
・教員免許取得を目的としない学生の受講はご遠慮願います。
・必ずPCを持参して下さい。
・オンライン授業になる場合の対応
  Teamsを用います。
  教材配信によるオンデマンド型授業かリアルタイム授業を実施します。
  どちらの授業形態を取るかは、授業の内容と目的、学生の受講環境等を勘案して決定します。