シラバス情報

授業科目名
教育の方法と技術・教育におけるICT活用
開講年次
1年
開講年度学期
2022年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
担当教員名
信木 伸一
担当形態
単独
【科目の位置付け】
【授業の到達目標及びテーマ】
【教育の方法と技術】
1【これからの社会を担う子供たちに求められる資質・能力を育成するために必要な教育の方法
を理解する。】
(1)教育方法の基礎的理論と実践を理解している。
(2)これからの社会を担う子供たちに求められる資質・能力を育成するための教育方法の在り
方(主体的・対話的で深い学びの実現など)を理解している。
(3)学級・生徒・教員・教室・教材など授業を構成する基礎的な要件を理解している。
(4)学習評価の基礎的な考え方を理解している。
2【教育の目的に適した指導技術を理解し、身に付ける。】
(1)話法・板書など、授業を行う上での基礎的な技術を身に付けている。
(2)基礎的な学習指導理論を踏まえて、目標・内容、教材・教具、授業・学習形態、評価規準
等の視点を含めた学習指導案を作成することができる。
3【情報機器を活用した効果的な授業や情報活用能力の育成を視野に入れた適切な教材の作成
・活用に関する基礎的な能力を身に付ける。】
(1)子供たちの興味・関心を高めたり課題を明確につかませたり学習内容を的確にまとめさ
せたりするために、情報機器を活用して効果的に教材等を作成・提示することができる。
(2)子供たちの情報活用能力(情報モラルを含む)を育成するための指導法を理解している。
【教育におけるICT活用】
1【情報通信技術の活用の意義と理論を理解する】
(1)社会的背景の変化や急速な技術の発展も踏まえ、個別最適な学びと協働的な学びの実現や、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の必要性など、情報通信技術の活用の意義と在り方を理解している。
(2)特別の支援を必要とする児童及び生徒に対する情報通信技術の活用の意義と活用に当たっての留意点を理解している。
(3)ICT支援員などの外部人材や大学等の外部機関との連携の在り方、学校におけるICT環境の整備の在り方を理解している。
2【情報通信技術を効果的に活用した学習指導や校務の推進の在り方について理解する】
(1)育成を目指す資質・能力や学習場面に応じた情報通信技術を効果的に活用した指導事例(デジタル教材の作成・利用を含む)を理解し、基礎的な指導法を実際に行うことができる。
(2)学習履歴など教育データを活用して指導や学習評価に活用することや教育情報セキュリティの重要性について理解している。 (3)遠隔・オンライン教育の意義や関連するシステムの使用法を理解している。 (4)統合型校務支援システムを含む情報通信技術を効果的に活用した校務の推進について理解している。 3【生徒に情報活用能力(情報モラルを含む)を育成するための基礎的な指導法を身に付ける】
(1)各教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間において、横断的に育成する情報活用能力(情報モラルを含む)について、その内容を理解している。
(2)情報活用能力(情報モラルを含む。)について、各教科等の特性に応じた指導事例を理解し、基礎的な指導法を実際に行うことができる。
【授業の概要】
これからの社会を担う子供たちに求められる資質・能力を育成するために必要な、教育の方法、教育の技術、教材の活用に関する基礎的な知識・技能を身に付ける。
教育におけるICT活用では、情報通信技術を効果的に活用した学習指導や校務の推進の在り方並びに生徒に情報活用能力(情報モラルを含む。)を育成するための指導法に関する基礎的な知識・技能を身に付ける。
講義の他、履修者によるICTを活用した学習の教材作成と模擬授業を実施する。
【授業計画】                 講    義    内    容
授業計画
【教育の方法と技術】
第1回:授業の方法と技術 教員の働きかけと生徒の学習活動 (講義) 
第2回:授業の方法と技術 教室の関係論 学びの場の成立、学習集団づくり (講義)
第3回:授業の方法と技術 「わかる授業・おもしろい授業・考えさせる授業」の構造 (講義)
第4回:授業の方法と技術 授業者の基礎的な技術 (講義)
第5回:教育方法論 マスタリーラーニング、プログラム学習 (講義)
第6回:教育方法論 問題解決型学習、学び方の学習、発見する学習 (講義)
第7回:教育方法論 「評価」の考え方と方法 「ポートフォリオ評価」「パフォーマンス評価」 (講義)
第8回(前半):教育方法の現在 アクティブラーニングの方法 (講義)
【教育におけるICT活用】
第8回(後半):教育においてICTを活用するねらいと期待される在り方 情報活用能力とメディアリテラシー 情報モラルの育成 目標1(1)(2)3(1) (講義)
第9回:遠隔・オンライン教育の意義とシステムの使用法 外部リソースの活用とICT環境の整備 目標2(3)(4) (講義)
第10回:各教科等の指導におけるICTの効果的な活用方法 目標2(1) (講義)
第11回:ICTの学習評価・校務への活用、教育情報セキュリティの重要性 目標1(3)2(2) (講義)
第12回:特別の支援を必要とする生徒の指導におけるICT活用 目標3(1) (講義)
第13回:ICTを活用した学習の教材作成と指導法(1)ICT機器の特性と効果的な活用法 目標2(1)3(2) (演習)
第14回:ICTを活用した学習の教材作成と指導法(2)主体的・協働的な学びを実現するICTの活用法 目標2(1)3(2) (演習)
第15回:ICTを活用した学習の教材作成と指導法(3)ICT活用の問題点とその対応法 目標2(1)3(2) (演習)
定期試験
講義回は、授業中に提示する課題に取り組みポータルで提出する。また、教科書の授業で指定した箇所や授業で紹介した文献を読む。(所要時間約90分) 
テキスト
柴田義松・斉藤利彦『教育の方法と技術』(学文社)、『中学校学習指導要領解説 総則編』、
『高等学校学習指導要領解説 総則編』
文部科学省『教育の情報化に関する手引−追補版—』
参考書・参考資料等
授業で紹介する。
学生に対する評価
「教育の方法と技術」及び「教育におけるICT活用」の理解を問うテスト(50%)、模擬授業のパフォーマンス評価(40%※指導技術とICTの効果的活用方法の実現を評価)、授業における意見発表や質問等(10%)
備  考
質問や相談はMS-teamsのチャットで対応。
オンライン授業の場合;ポータル課題とMS-teamsを用いたリアルタイム授業。