![]() 教員名 : 王 佳子
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授業科目名
専門演習1a
担当教員
王 佳子
開講年次
3年
単位数
2.00単位
学 期
2022年度前期
区分
週間授業
この授業の基礎となる科目
民法入門、民法、企業法、商法
次に履修が望まれる科目
【テーマ】
株式会社の活動に関する法的問題の検討
【授業の目的と概要】
株式会社がさまざまな活動を行うものですが、その際に法的規律に服することになります。この演習では、株式会社の活動をいくつかに絞りこんで、その活動について設けられている法的規律について理解を深めることを目的とします。
例えば、株式会社の活動として、M&Aが挙げられます。M&Aは、被買収会社の態度に応じて、敵対的買収と友好的買収に分かれるところ、株式会社が友好的買収を行う際に、買収会社の代表と被買収会社の代表がさまざまな事項について話合いを進め、合意に達すると、契約書を作成し、買収を行うことについてそれぞれの会社で承認を採ります。このような一連の流れの中で、買収会社が被買収会社に対して自社の状況を明かすことが少なくないので、自社の状況に関する情報を悪用することを禁じる取決めが必要になると同時に、相手方が買収を反故にすることを制限する取決めも必要になります。このことに鑑みて、演習では、買収会社が被買収会社と取り決めるべき事項にはどのようなものがあるのか、それを具体的にどのような内容にすべきか、被買収会社が取決めに違反する場合にどのような措置を講じるべきかといった問題について、議論を展開しています。また、話合いの代表には取締役が務めることが多いことから、友好的買収を行う株式会社の取締役が、自社の利益のために交渉するよう確保する必要があります。演習では、それを実現するために、取締役にどのような行為基準を適用させるべきかについて考察しています。 【授業の到達目標】
株式会社の活動に関する典型的な法的問題について理解を深めることが本演習の直截的な目標であり、法学的な物の見方・考え方を身に着けることが本演習の究極的な目標です。
テキスト
参考書
授業中に適時指示します。
成績評価の基準等
授業への参加度100%
予習・復習へのアドバイス
指示した読み物には何度も目を通すことが重要です。
法学系の読み物は、すぐに頭に入ってこないことが多いですが、繰り返し読んでいくうちにすこしずつ理解できるようになります。 授業の中では、判例や論文を読むよう指示することがありますが、予習としても復習としても読んでみてください。 備 考
本演習では、実際の事例に基づいてディベートを展開し、その過程を通して得られた知見をレポートにまとめます。
授業実施形態としては、大学の活動制限レベルによって変わることが予想されます。 オンライン授業を実施する場合は、Teamsを利用します。 授業の実施形態にかかわらず、授業の中でディベートやディスカッションを行います。 質問は、授業中でもTeams上のチャットでも受け付けますので、気軽にご連絡ください。 |