教員名 : 原 卓史
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授業科目名
日本の文学
開講年次
1年
開講年度学期
2022年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
G-HU-112L
担当教員名
原 卓史
担当形態
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
・日本近現代文学の短編小説を読み、学生が柔軟かつしなやかな読解が出来るようになることを、授業の到達目標とする。
・作者の意図、作者が何を考えて作品を書いたのか、といった視点だけではなく、様々な読みの可能性を探る。小説を読むこととは、内容だけではなく、形式や語り(手)にも注目することだということを、授業を通して学ぶ。 【授業の概要】
毎週、一作家の一作品を取り上げ、その作品について解説する。
・授業の大まかな流れは次のとおりとする。①学生は授業が始まるまでに、その回の作品を読み終えておく。②授業中の解説を聞く。③解説を踏まえて、リアクションペーパーを書く。④翌週の授業冒頭で、学生のリアクションペーパーのいくつかを紹介する。 ・リアクションペーパーの反応について、学生たちからの反応も求める場合がある。また、授業資料(レジュメ)には、いくつか質問項目を入れているので、それらの質問について、学生たちからの意見を求める場合がある。以上を繰り返していくことによって、読解力・文章力の向上をはかる。 【授業計画と授業の方法】
第 1回 ガイダンス 授業方針の説明(講義)
・事前課題 事前資料を読む(60分) ・事後課題 ガイダンスに関するリアクションペーパー(30分) 第 2回 芥川龍之介「妙な話」(講義) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第 3回 太宰治「猿ヶ島」(講義) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第 4回 則直真衣「月の人」(講義、課題、フィードバック) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第 5回 村上春樹「タクシーに乗った男」(講義、課題、フィードバック) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第 6回 宮沢賢治「土神ときつね」(講義、課題、フィードバック) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第 7回 織田作之助「人情噺」(講義、課題、フィードバック) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第 8回 梶井基次郎「闇の絵巻」(講義、課題、フィードバック) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第 9回 田村俊子「女作者」(講義、課題、フィードバック) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第10回 岡本かの子「家霊」(講義、課題、フィードバック) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第11回 林芙美子「風琴と魚の町」(講義、課題、フィードバック) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第12回 久生十蘭「猪鹿蝶」(講義、課題、フィードバック) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第13回 江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」(講義、課題、フィードバック) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第14回 谷崎潤一郎「秘密」(講義、課題、フィードバック) ・事前課題 授業資料に目を通し、作品を読む(90分) ・事後課題 リアクションペーパーを書き、作品を読み返す。(90分) 第15回 まとめ(講義、課題、フィードバック) ・事前課題 授業資料に目を通す(60分) ・事後課題 リアクションペーパーを書く(90分) テキスト・参考書
授業で取り上げる作品は、村上春樹「タクシーに乗った男」を除いて、青空文庫などウェブ上で読むことができる。
※ 村上春樹『回転木馬のデッド・ヒート』(講談社文庫 二〇〇四年一〇月)を購入すること(古本、電子書籍も可)。 授業時間外の学修
適宜紹介する。
成績評価の方法と基準
・授業の到達目標に挙げたことがどこまで達成できたかを見る。繰り返し作品を読むことを推奨する。
・毎回の授業で課すリアクションペーパー(課題回答時間の目安は20〜30分程度で、字数は200〜400字程度)を作成し、提出したものを評価する。毎回のリアクションペーパーを点数付けする。(75%) ・授業終了後に、この授業に関するレポート(1000〜1500字)を提出してもらう。(25%) ・対面授業の場合、授業中の私語は、氏名・学籍番号を確認の上、退出を命じる場合がある。 備 考
・オンライン授業では、teamsとポータルサイトを使用する。
・授業は、teamsの「〇〇年度前期日本の文学」チームを使用し、リアルタイムで行う。授業資料、授業音声などはチーム内の「ファイル」のフォルダにアップロードする。 ・リアクションペーパーは、ポータルサイトの「日本の文学」の「課題提出」欄に提出してもらう。 担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
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